シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ラックスマン LX-32u

 LX-32uはラックスマンの新しい真空管アンプだ。しかしその姿形は実に古風でレトロ感マックスである。EL84をパラプッシュ動作させていながら出力はかなり控え目。これは音の余裕と長期使用に有利とみた。
 操作系で目を引くのは、ターンオーバー周波数可変のトーンコントロールだ。昔はよくあった機構なのだが、近年ではアキュの一例を除いてまずお目にかかれない。フォノイコライザーも当然のごとく組まれている。しかしレトロなだけではなく、ボリュームはリモコン対応だし、プリ部分は管球式ではないようだ。
 先日の試聴記のとおり、スピーカーはFALを使用。最初の一撃は超寝ぼすけ音だ。ヒートアップするまで待つしかない。デジタルアンプと比較するとまずSNはかなわない。でも聴き心地はこちらが上だ。また、真空管らしい間接音が誇張してこないのが好ましい。さっそくツマミをイジってみよう。
 このトーンコントロールは大変便利だ。様々な音を作り出せるし、マックスにしても不快な強調感は無くて品がいい。トーンコントロールをバイパスするスイッチもあるが、ツマミを全てフラットにしてオンオフしても音の変化を感じない。音圧や鮮度の変化が無いに等しいのだ。これはスバラシイ!安心して音を作れるじゃないか。
 モノラルスイッチがあるのもグッド。以前も言ったが、モノラルで聴いたほうが良い曲も多いからね。無音でボリュームMAXにしても残留雑音は実に少ない。高能率のFALで聴いてこれならエクセレント。球なのにヒートアップしても天板はほんのり暖かくなるレベル。これはオススメだ!
 満足げにしばらく聴いていたら、右チャンネルの音がカサつきだした。なんじゃあ〜やっぱり球はこんなものか・・店員に報告。すると、どうも古いセレクターの接点不良だったらしく、アンプのせいではなかった。もう・・セレクター切り替え試聴は利便性で我慢してるんだから、せめてまともなヤツを経由してよ。(´ε`;)