シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

鬼滅の刃 柱稽古編 終了

 柱稽古編が終了した。前作の刀鍛冶の里編から約1年、今のアニメ制作事情からすれば早かったと言えよう。

 そもそもがアニメ化を考慮して原作が描かれるわけではないので、ここを切り取ってシリーズの一遍とするのは無理があるなあと思っていた。実際、刀鍛冶の里編をここでレビューしたとき、オイラは本作を2時間ほどのスペシャル番組でまとめるのではないかと予想していた。原作を逸脱しないで話数を作るには、内容が少なすぎるのだ。それを8話まで引き延ばし、しかも1話、7話、8話は30分枠で収まらずの延長である。

 どうやって話数を稼いだのかと言えば、一つはアニオリの膨大な追加だ。原作には無い展開が追加されるのをファンは快く思わない。しかし鬼滅の刃という作品は、個々の柱面々の描写が均一ではないため、原作に無かった深掘りが追加されたことはファンの心をつかんだと思う。もちろん、主軸の流れはまったくブレていないので安心して観ていられる。

 二つ目に、あえて展開のスピードを落としているのだ。これは今時のアニメではとても珍しい。このスピード重視の風潮の中、昔の手法に戻したわけだ。「巨人の星」の主人公が投げる球が宿敵バッターの目前にボールが届くまで30分掛けた事もあった。今時、これは余程人気が約束された作品でなければ無謀だろう。それをあえて採用して成功していると感じた。

 さて、最後の「無限城編」は長い。3シーズン位に分けるのかと思ったら、なんと!劇場版3部作だと発表された。これは凄い。ハリウッド映画でもよく3部作の構想でA級作品が公開されるが、不人気だと残りはあっさりボツとなってしまう。それだけ鬼滅の刃は、この怒涛のクライマックスに自信があるのだ。しかし、それでもここまでの丁寧過ぎるほどの原作アニメ化を考えると、無限城が崩壊した後の無残との最終決戦は劇場3部作に入らないだろう。つまり中途なのに劇場で3部作をやると宣言したのだ。信じがたい自信である。う~ん・・まだまだ先は長い。


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