シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

旬の声

 オイラはボーカルものは9割以上が女性の声だ。もちろん、お気に入りのアーティストはいるが、熱烈なファンになったことは一度も無い。

 熱心な方は同じアーティストをずっと追っかけて、ファンクラブに入ったり晩年になってもナイトショーに参加したりする。そうした人達は、おそらくそのアーティストの人柄にあこがれているのだろう。オイラは歌手の声とメロディが気に入ったか否かだけなので、ある時期気に入っても旬が過ぎれば終りだ。ただ、その歌手の声はいつが旬なのかは聴く人によって違うと思う。

 オイラはやはり若く美しい女性の声が好みだ。語弊があるかもしれないが、女性が若い頃は高域の伸びがいい。これが円熟を帯びてくると、声が太くなってくる。歌い方も若い頃の素直な歌唱から、ワザと間を外したり妙なビブラートを強調してくるようになる。こうなるともう興味は無い。だから美声の一発屋は貴重なのだ。

 由紀さおりの声が好きでよく聴くけど、それはミレニアム前後の頃までの曲だ。特に魅力があるのは1970年代である。2011年にピンク・マルティーニに見出されて、世界的にヒットした「1969」を聴いても、オイラにとっては終わった声である。本格的なジャズボーカルはどうかというと、ヘレン・メリルであってもデビューした頃の若い声が好きだ。

 オイラにとって声は、その旬な時期だけにピークを持つ有機的な楽器なのだ。