シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ラックスマン対トライオード

 久々に管球アンプの比較試聴をしてみた。対象は、同価格帯のラックスマンSQN‐150とトライオードTRV-A300XRだ。

 SQN‐150はEL84のプッシュブルで10W、TRV-A300XRはWE300Bのシングルで8W、共に20万円強だ。以前なら仕様を見て勝手な憶測を持っただろうけど、予想外のケースも結構多かったものだ。スピーカーはFAL Supreme S C60Fで、ソフトは耳タコの五島みどり「アンコール」ジェニファーウォーンズ「ハンター」を使う。

 SQN‐150は実に優しく、濃い味の音色で、このスピーカーとは相性が悪い。ただでさえ低音が出すぎるSupreme S C60Fの低音がボワボワになって輪郭もへったくれもない。中域から上は素直であるがキレがない感じ。

 TRV-A300XRに替えると音は一変、スッキリと見通しの良い明るい音色で実に解放感がある。低音の薄さはあるが、量感を適度に抑えているので、バランスが取れてマッチングの良い組み合わせだ。

 そこで、スピーカーをデスクトップ用のFAL Supreme S C40ESにしてみる。すると立場は逆転、SQN‐150では足りない低音を補うかのようにバランスが良くなり、濃い音色が小音量での音痩せを感じさせない。一方、密閉マイクロスピーカーはやはりA級シングルでは厳しかった。

 試聴は終わったが、SQN‐150にはトーンコントロールがあるので調整してみよう。ところがラインストレートスイッチをオフにすると、とたんに音が曇ってしまった。オマケにノイズも乗っているので、故障かもしれない。

 最後にケチが付いたが、共に硬さは無いので癒し系の人は自前のスピーカーの特性に合わせて選ぶべきだ。

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