シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

マーベラス

 2021年公開のB級バイオレンスアクション作品。

 主演はマギーQ、久しぶりに観たがオバサンになっても信じられないくらい美しい。やはり、女の殺し屋を演じたら彼女の右に出る者はいない。本作でもニキータそのものである。脇をサミュエル・L・ジャクソンマイケル・キートンが締め、そのまた脇をパトリック・マハライドやT-1000型が彩る。中々豪華な布陣で緊張感の高い悪人の世界をハードに演じている。監督はマーティン・キャンベルだから、こなれたアクションを安心して観ていられた。

 その内容であるが、序盤でサミュエルが殺され、育ての親の復讐に燃えるマギーQ、敵ながらその主人公の魅力に曳かれるマイケル・キートン・・といったもの。中々意外な展開も有って引き込まれる話だ。アクションは派手さは無いが、実にハードで痛々しい。それを細身のマギーが淡々と魅せてくれる。そして、このまま敵の親玉へ復讐を果たして終わるかと思ったら、そうはならないシナリオの捻りがある。

 ネタバレであるが、実は生きていたサミュエル再登場からのクライマックスは好きではない。たしかに他の類似作との違いを魅せたシナリオなれど、これは美味しい所をサミュエルが持って行ってしまった感が強く、主人公の復讐という目的がブレたままになってしまう。この流れを通すなら、敵地に乗り込む前に2人の会話がもっと必要だ。それに、マイケル・キートンとの関係もあの終わり方は味気ない。終始ハードで通すのはいいが、ヒット作になる締め括りではないだろう。

 マギーQの作品はシリアスで暗いものばかりなので、最後に彼女の悲し気な笑顔で終わる結末のものであればよかった。


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五味八珍

 五味八珍はそのほとんどが静岡県内で展開する中華レストランで、静岡県人ならだれもが口にしたことがあるだろう。近年になって浜松餃子が全国区の知名度を持ったが、五味八珍もチャッカリ看板メニューとしている。

 オイラも何度足を運んだか知れない。困ったときの五味八珍・・みたいな存在である。しかし、実はここの中心メニューであるラーメンはあまり好みではない。というのは実に独特なスープであって、節を強烈に効かせた和風ラーメンなのだ。もはやうどんやソバが入っていても違和感が無い味で、不味くは無いが中華ではない。だからあまり行かなくなっていた。そんな五味八珍のラーメンが、今年になって全面的にリニューアルしたというので興味が湧いた。

 平日のランチを頼もうとメニュー表を見て愕然とした。スゲエ値上がりしている・・以前はサービスランチって、600円台だったはず。それがもはや700円を切るものはない。しかたがないので、一番安いラーメンと餃子のセットを頼んだ。よく見ると、ライスのおかわりも一杯だけ無料になっている。以前は何杯でも無料だったのに・・

 ラーメンの味はどう変わったのか。スープを一口飲んですぐ分かった。節の効きがまろやかになっている。さらに醤油の味も優しくて、以前の和風な個性はかなり和らいでいる。なるほど、これなら万人向けだ。県内大手のチェーン店が看板メニューの味を変えたのだから相当な覚悟だったろう。ただ、中には以前の和風スープを懐かしむ人もいるのではないかと思う。

 ちなみに、餃子もかなり昔と変わった気がする。以前のニラが強い味は無くなり、皮がモチモチしている。総じて癖の無い味をめざしているのだろう。これ、県外の人から見るとどうなのだろうか。より一般的な味よりも、以前の個性的な味の方が食べに来たかいがあったと思われないだろうか。

 

マグネットで対策 その6(XLR)

 サブシステムのマグネット対策もいよいよ佳境に入る。SPケーブル、電源ケーブル、デジタルケーブルと対策してきて、全てが好結果を魅せてきた。無対策の頃の音質とは、もはや雲泥の差がある。残るはこれまで避けてきたアナログケーブルだけだ。微小な主信号が通過するラインには、悪影響があるんじゃないかと思っていたが、「やり過ぎ」という目的が果たせてないので、どんな結果になろうがやるしかない。

 X-03SEからプリまではラックスマンJPC-150、プリからサブのパワーアンプまではモガミ2549で、共にXLR仕様である。この双方出口付近に100均のネオジウムマグネットを付ける。LRと個別に着けるので4箇所だ。費用は200円である。さあどうだ!

 同じ対策を部位を変えてしているだけなのに・・毎度驚かされる。オイラは、音を聴くシステムは多少刺激的だったり前方突出型でもいい覚悟でいた。それがこの対策を徹底したら、オーディオとして正統な理詰めの音に仕上がってしまった。意図せずに広大な音場と精妙な音像が実現して、これだとクラシックや女性ボーカルも十分聴ける。音離れの良さやキレが犠牲になった印象は無い。今更であるが、音を磨いていくとどんなジャンルも違和感なく聴けてしまうのだろう。でも個性が無いわけではなく、顕著な変化として低音が上げられる。低音の出る小型スピーカーは、押し並べて「ブオン」という感じだ。それが今、TADモニターからは「ズーン」という低音が聴かれる。これは30年以上前のジャパニーズ大型スピーカーから出てくる高密度低音だ。すぐにダイヤトーン2000HRを思い出した。ピンとくるものがあって、シンセやサンプリングの多重録音ディスクを掛けてみる。「プレイズ」の超ワイドレンジで位相を弄りまくったサラウンド音がどう聴こえるのか。

 部屋を飛び交う逆相音はもとより、そのスピーカーの外側にハッキリと音像が形成されて見える。試聴位置からTADモニターを見ればスパンの狭い2チャンネルなのに、マトリックス再生のようだ。奥行感も実に深い。

 思いつく場所にはすべてマグネットを付けたが、やりすぎという目的を果たせなかった。音の精度、SN感、分解能が高まるばかりで、まったく悪い所が出てこない。結果、メインシステムより魅力的なサブシステムになってしまった。

 こうなると、メインシステムで本当に効果が無かったのか疑問に思えてくる。アナログケーブルにも有効と分かった今、確認しなければいかんだろう。サブに負けたままでは可哀そうだ。



 

浜名湖花博2024

 現在、浜名湖花博がガーデンパークとフラワーパークで開催されている。ガーデンパークの方に行ってきたので、新しい所を一部紹介しよう。正直言って、2004年、2014年の花博みたいな規模ではない。総じて花数もさほどではなく、地味であった。

入口は実に質素なものだ。9時にチケット売り場がオープンするのに、入口は9時半にならないと入れない。なんじゃそれ?

南口から入ってすぐある食事処「のたね」。展望席が増設されている。これは、花博が終わっても残すのだろう。

セニアカーを貸出ししている。広いのでこれはシニアには便利だ。

新しい庭が結構増えている。県下の地方都市も参加していた。

船着き場前のマーガレットガーデン。これは見応えがあった。

印象派庭園 花美の庭。以前、モネの庭って言ってなかったっけ?名称問題があったのだろう。

広場には仮設の売店と屋台が並ぶ。昼飯には困らないだろう。でも、広島焼が800円とお高い。

 ケチ臭い情報だが、入場料はガーデンパークが800円でフラワーパークは1000円だ。しかし、駐車場料金がガーデンパークでは500円、フラワーパークが200円とトータルでは逆転してしまう。フラワーパークは普段から同じ料金であり、ガーデンパークは本来無料なので、オイラは損した気分が拭えない。

 

Mr.&Ms.ストレンジ

 2022年製作のカナダ製B級ロードムービーで、日本では劇場未公開。

 この邦題は超大作の「Mr.&Mrs. スミス」にあやかったもので、同じようなものがいくつもある。これは配給会社が鼻から駄作と言ってるのと同じである。薄利多売の一つだ。そんな情けない扱いをされた本作は、スパイ活劇でもなければコメディでもない。麻薬組織に泥棒に入って、車を盗んで逃走。そのトランクに親分の子を身籠る女が・・かくして2人の逃走劇の始まり。大変シンプルで、何の説明も無く映像だけで物語る。

 役者は、悪役のヴィニー・ジョーンズ以外はTV俳優で、主役のジェームズ・クレイトンが監督を兼ねている。いわゆるB級役者が自己満足のために作った作品だ。ツマラナイで片付けるのでは90分時間をただ潰したことになるので、ここにアップした。

 予算上、派手なアクションも無いが、安っぽいCGを使わずに素直な演出である。だから観ていてダレる感じは無く、最後までサラっとみる事が出来た。ユニークなのは、主人公の相方となる女性が妊婦なので、よくあるデコボココンビが最後にラブコメに行きつく話ではない。しかも、本作で一番の悪党は主人公であって、最も可哀そうな被害者は麻薬組織のボスである点が面白い。このボスは最後まで自分の妻と盗まれた金を取り戻そうとしているだけなのだ。観客は麻薬組織というだけで、どんな哀れな話でも悪人として違和感を持たない。こんなパターンは過去にも観た事が有り、コメディでもないのに悪いヤツには何をしてもいいという風潮が実に興味深い。

 全体の風情からも、アメリカの田舎町にあるドライブインシアターで観るような作品である。


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都田総合公園の桜

 都田総合公園には何度か撮影に来ているが、ここの見所はツツジだと思っていた。ムッス~が桜が凄いと言うので、来てみたら本当だった。

 広大な園内に満開のソメイヨシノが彩り、遠景の山肌との対比が生むスケール感が見事。ネット上にほとんど紹介されていないので来場者も適度で、ウグイスの声がとても爽やかだった。