2026年6月配信のB級デストピアSF作品。
スティーブン・キングがまだ別名だった頃の処女作を映画化したもので、彼の不条理な世界観と鬱な作風はすでにこの時点で確立していたと知ることになった。
話は分断戦争によるどん底のアメリカで、国力高揚のためロングウォークというチャレンジ・ゲームが行われている。それは50人がたった一人になるまで歩き続け、既定のルールで脱落したものはその場で殺される。「バトルロワイヤル」の元ネタのような話だ。「ハンガーゲーム」や「ダイバージェント」の序盤に似たものを覚える。
この死のロードゲームが、なにゆえ落ち込んだ国を盛り上げるというのか・・脱落者をその場で殺すルールのゲームが市民を社会的に奮起させるとは、一体どんな理屈なのだ?「バトルランナー」のように、狂気の娯楽として市民に大人気という世界観なら分かりやすいのだが。さらに納得しがたいのは、志願者は優勝者以外脱落して殺されると知っているのに、何故明るく談笑して友人になったり助け合っているのか?また、そもそも脱落者を殺す理由は何なのか?参加者以外の狂った世相でも描いて有れば納得できる。普通に悲しむ母親をクローズアップするから常識的な世界の話かと思ってしまう。ラストで優勝者が望んだ事は、当初の望みではなくゲームへの怒りが導いたものだった。しかしそれは最初からルールを知って参加しているから釈然としない。例えば、死刑囚を集めて無理やり死のレースをさせた中で、友情が芽生えてあのラストを迎えるのなら筋が通るのだが・・まあ大学生が書いた処女作ならこんなものなのだろう。
マーク・ハミルがバトルロワイヤルのビートたけしと同じ役どころなのが愉快だ。






