シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

パンドラム

 2009年公開のB級SFスリラー。デニク・クエイドが制服姿のDVDパッケージがツタヤで気になっていた作品だ。

 大きな移民宇宙船内で、コールド・スリープから目覚めた人たちの密室アクション活劇である。撮影所のセットを借りて密室劇とすることで、人件費や大道具の費用を抑え、上手くB級予算に抑えている。CGも含めてパッと観はA級作品かと思うほどだ。これはおそらく、Å級エンタメを撮り慣れたポール・W・S/アンダーソンが製作に加わっている成果であろう。

 主演はベン・フォスターで、名優のデニス・クエイドではない。彼は脇役が多くなじみ顔である。X-MEN3で背中に羽が生えて飛んでた人ね。他にも格闘家で有名なカン・リーや、ノーマン・リーダーズも登場する。

 さて、SFネタとしては定番の密室アクションなので、緊張感と暗がりの観易さが大事だがとりあえず合格。ハンターという狂人達が船内に蔓延っている設定で、その容姿が「マッドマックス 怒りのデスロード」に登場する白塗り野郎達を思わせる。クライマックスになると予想外の展開があって割と新味を覚えた。この題名が付いたのも頷ける。ただ、ラストはちょっと投げやりな終わり方なのが不満だ。内容も予算もまるで違うが設定がよく似た「パッセンジャー」とどうしても比べたくなってしまう。


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ひな人形買い取り

 我が家にはひな人形が多量にある。ガラスケースに入った和人形が7体。フランス人形が2体。大きな7段飾りも当然ある。2月になると毎年、1日掛かりで飾ったものだ。6畳間がほとんど人形に占拠されてしまうのである。撤収すれば納戸の3分の2は埋まってしまう。防虫剤も忘れずに入れる・・もういやだ!ムッス~が大人になってからは一切止めてしまった。管理はムッス~任せで今に至っている。

 ひな人形は何時まで出すものなのか。何かのTV番組で、娘が結婚するまでだと言った。ウチのムッス~達は全くその気が無い。今は結婚しない選択が普通にまかり通っている時代だ。永遠に人形から手が切れないのか。出雲殿で人形供養をしてくれるらしい。車で多くの人が運び込んでくる現場を見た。職員に聴けば無料だという。これだ!そう思って何年か過ぎてしまった。

 先日、母親がある新聞のチラシを見せてくれた。それは買取屋が買い取って人形供養をしてくれるらしい。しかも、今回ウチの地域が割り増し買い取りで、査定から運送まで無料だという。出雲殿に行かなかったのは運送する手段が無かったからで、これは逃す手はない。さっそく査定日を予約して来てもらった。その結果、人形は買い取り値が付かないという。正確に言うと、大きな7段飾りは金属製の足場や付属品が多く、ガラスケースも処分に手が掛かるため、全てを引き取るとプラマイゼロということだ。オイラは無料で全部持って行ってくれればバンザイである。それほど邪魔なのだ。

 査定人はほかに買い取れるものはないかと言うが、不要な着物や切手は対象外らしいので、他に金目のものはない。連れ添いの親が他界して家を処分した時引き上げてきたガラクタを見せると、それでも4万円近くになった。こりゃ驚きだ!壊れた時計やイミテーションの宝石などの装飾品でも値が付くから意外だった。

 そして、人形は翌日に運送屋が持って行った。長年邪魔であったが、顔のある物だけに家族に近い印象もある。あっという間に終わった別れであり、名残惜しい気もした。

NS工房の復活

 NS工房はこのブログで何度も取り上げているNS装置(ナチュラルサウンド・エンハンサー)を開発販売しているガレージメーカーだ。オイラがここに初めて紹介したときには、その会社はすでに休眠状態であった。

 代表の名取氏とは以前電話でもコンタクトしていたものだが、体調が優れないご様子であった。それが何気に検索をしていたら、NS工房の新ホームページがヒット。どうやら昨年の8月に復活したようだ。ほとんどコマーシャルらしいことをしていないので、知る由も無かった訳である。NS装置も新しくなり心機一転の様子が伺え、さっそくメールを出すと、早々に名取代表から返事が来た。元気そうでなによりである。

 新商品のNS Enhancerについて聞いてみると、今まで難点だった出力レベルの低下等の改善がされているようで興味津々。オイラが使わなくなったのはこれがネックだったから。価格も気の利いたインシュレーターより安価である。貸出機を出すと言われたけど、もう効果は分かっているし貸し出しを頼むほどの高額商品ではないと思っている。

 NS装置がどんなものかと言うと、電気的にクロストークを解消させるものだ。基本原理はSPマトリックスで、LRに逆相成分をミックスする装置である。大昔にはクロストーク解消のために様々な手法が開発されたが、今でも残っているのはこれぐらいしか無い。オーディオメーカーは意味の乏しい高額商品ばかり売らないで、もう一度クロストーク問題に取り組んでもらいたい。

 さて、NS工房復活を機に今一度NSー1 Ver2を聴いてみようか・・そうだ、今はダブル駆動も楽しんでいる。こっちのラインに使ってみたらどうだろう。後方に向けたサイコロSPにクロストーク対策をすると、どんな違いがあるのだろうか。  ~つづく~

NS工房 - 音楽に感動できるオーディオを目指して

高齢者の健康

 オイラが夏に一カ月入院したことで母親が精神的な不安から大きく体調を崩したが、毎日のように顔を出して買い物にも出るようになり、すっかり元に戻った。

 しかし、そもそも90歳を超える高齢者なので老化の兆候は早くなっている。夏に体調を崩してからは物忘れがひどくなった。昨日話した事をすっかり忘れてしまい、異なる事を言い出したため確認すると怒りだしてしまう。ちょっとした事で不信感が芽生えて途方もない事を言い出す。これは典型的な認知症の前駆症状だ。今はまだ一人暮らしをしているが、悪化すればそうもいかなくなる。

 本人が気分の良いときは症状が出ない。不安や怒り、ネガティブな感情に支配されると鬱になって記憶が曖昧になり、妄想と現実が混在し始めるのだ。だから極力穏やかな日常を過ごせるように気を使っている。

 先月、掛かり付け医師の助言で市の福祉課と相談し、介護判定士が訪問面談に来た。体調は回復していたが、まだ若干鬱気味の時で本人は何を話したのか覚えていない。しばらくして面談結果は介護1との結果を知らされた。これはラッキーである。せいぜい支援レベルが判定されると思ってたからだ。これで福祉的援助が受けられるようになった。

 先日、母が友人からデイサービスが楽しかったと聞いて興味を持ったので、ケアマネージャーに無料体験の予約を取ってもらった。しかし、オイラは長年一人暮らしをしてきた母親が集団に入れられると拒絶反応がありそうで不安だった。相当なストレスを受けそうである。で、実際体験した後に感想を聞くと凄く良かったと喜んでいる。たしかに帰った後は泣けるほど疲れたらしいが、新鮮な体験が脳に良い刺激を与えたようで、翌朝は頭がスッキリして色々な作業を手際よくやれたそうだ。

 身体的には疲れただろうが精神的に大きなプラスだった。これは施設の職員や同じデイサービスを受けた仲間達が、とても親切だったことが幸いしたと思う。こうした経験が高齢者の健康に一番いいのではないか。認知症予防にも楽しいコミュニケーションは最も効果的だと思った。

ロングウォーク

 2026年6月配信のB級デストピアSF作品。

 スティーブン・キングがまだ別名だった頃の処女作を映画化したもので、彼の不条理な世界観と鬱な作風はすでにこの時点で確立していたと知ることになった。

 話は分断戦争によるどん底のアメリカで、国力高揚のためロングウォークというチャレンジ・ゲームが行われている。それは50人がたった一人になるまで歩き続け、既定のルールで脱落したものはその場で殺される。「バトルロワイヤル」の元ネタのような話だ。「ハンガーゲーム」や「ダイバージェント」の序盤に似たものを覚える。

 この死のロードゲームが、なにゆえ落ち込んだ国を盛り上げるというのか・・脱落者をその場で殺すルールのゲームが市民を社会的に奮起させるとは、一体どんな理屈なのだ?「バトルランナー」のように、狂気の娯楽として市民に大人気という世界観なら分かりやすいのだが。さらに納得しがたいのは、志願者は優勝者以外脱落して殺されると知っているのに、何故明るく談笑して友人になったり助け合っているのか?また、そもそも脱落者を殺す理由は何なのか?参加者以外の狂った世相でも描いて有れば納得できる。普通に悲しむ母親をクローズアップするから常識的な世界の話かと思ってしまう。ラストで優勝者が望んだ事は、当初の望みではなくゲームへの怒りが導いたものだった。しかしそれは最初からルールを知って参加しているから釈然としない。例えば、死刑囚を集めて無理やり死のレースをさせた中で、友情が芽生えてあのラストを迎えるのなら筋が通るのだが・・まあ大学生が書いた処女作ならこんなものなのだろう。


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マーク・ハミルがバトルロワイヤルのビートたけしと同じ役どころなのが愉快だ。

ORB J10-XLR Clear Force

 夏に、物の価値に惹かれてオルトフォンのXLR-5000Si SILVERを借用して試聴した。結果、現用のワイヤーワールド エクリプス3の力強い押しが再認識され、購入には至らなかった。あれからSPダブル駆動を楽しむようになり、音場が広くなる代償で音像の輪郭は滲む傾向にある。よって今なら、プリ~パワー間のXLRケーブルを解像度重視のハードなケーブルに変えるのもいいかもしれない。

 一昔前のオーディオ雑誌を見ていたら、XLRケーブルの比較試聴記事で気になる商品があった。それがORB J10-XLR Clear Forceである。これは特に注目される線材や被覆構造を持たず、地味で堅実に国内生産する比較的安価なケーブルである。しかし、論者の福田雅光氏の評価に注目した。音のファクターである写実性、コントラスト、制動力、低域の明瞭性、透明度がすべて振り切っている。これは音の解像度に特化した珍しいハードな個性だ。12年前の雑誌であるが、ググるとこれは現行商品らしい。たしか・・オルトフォンのXLR-5000Si SILVERを借用するとき、隣にあったような気がする。問い合わせるとヤッパリそうだ。さっそく現物を見れば傷も無く、使用感を感じさせない中古品である。安価なので聴かずに購入した。

 現用のワイヤーワールド エクリプス3は約30年前の商品だ。最外装のビニルシースは若干変色している。中古で買って8年使用したが、そろそろ変え時であろう。価格的には大きなグレードダウンであるけど、今求める音がそこにあるなら問題ない。即、耳タコCDで聴いてみる。リファレンスは当然エクリプス3だ。

 瞬時に音圧が下がった感覚に戸惑った。しかしフォルテの部分はしっかり吹き上がっている。ということは、陰影がハッキリしているという事か。重低音の打音もドスっとくる感触が足らないと思ったが、力感は変わっておらず締まったのだと理解する。長年慣れた音からの変化はネガティブになり易いので注意が必要だ。                               ヴァイオリンの音色に固さは無い。それなのに高域の解像度には目を見張った。オーケストラの後方の背景も靄が晴れたように見通せる。そして、圧倒的なのはボーカルの輪郭だ。音像が二回りは小さく明瞭、まるで生毛を剃ったかのよう。               比較すると、エクリプス3は中域から低域に掛けて肉付きがあったと言える。これが音圧の違いに感じるのだろう。明らかにORBの方がニュートラルだ。そして、エクリプス3は高域に明るさがあって分離が甘いようだ。これはもしかすると、初期性能を維持できていないという事かもしれない。価格差4倍であるが、現行品と30年前の高級品の差は残酷な結果となった。

 しかしこれはオイラにとって思惑通りである。ダブル駆動にしてみると明瞭に音場が拡大しながらもボーカルの輪郭は滲みが無い。遠景描写になるためか、ケーブルでハードに振ったのが丁度良く和らいで聴き疲れることがない。まさに期待したパフォーマンスだ!✧(ˊᗜˋ*)و 

 このケーブルは安価で地味な存在だが、変に芸術性や音楽性に色気を出さず大変優秀だと思う。性能を拡大したメインシステムの新規ケーブルに相応しい。

追記 ボーカルが前に出にくいのが今後の課題かな・・と思っていたが、数日でヌケが良くなってまったく問題が無くなった。

 

 

 

テイクティ BATPURE その7(メイン導入)

 漏斗ホーンツィーターを4月からセカンドシステムに常設して、ガラスの曇りが一掃したような効果に満足している。(テイクティ BATPURE その6 2026‐04ー03 参照)極めて能率の低いテイクティBATPUREは、確実に漏斗ホーンで能率アップしていると実感した。ならば、高能率のFALでも効果がありそうである。

 変更は簡単。コンデンサーも必要ないので、メインのSPターミナルに繋ぎ直すだけだ。漏斗ホーンの場所はそのままTADの天板上でいい。というのは、FALはバーチカルツインなので、ツィーターが真ん中にある。よって、TAD天板上でメイン側に寄せるだけで最も近くなるのだ。差の出やすい耳タコCDでさっそくやってみる。

 音圧を上げると違いはハッキリ現れる。やはりシンバルやリンの音が分かりやすく、低音のキレやヌケも向上しているのが分かる。メインは柔らかい音質なのでその変化は分かりやすい。音場も広くなったような気もする。しかし、相対的に言ってセカンドシステムほどの差ではなかった。実は長さが丁度良かったので、SPケーブルを半世紀前の被覆が変色硬化した単線を使ったのがまずかったかな・・( ¯⌓¯ ) とりあえず、メインでも常用する価値はありそうだ。

 安価なのでBATPUREをもう一組買ってもいいが、最初に設置したサードシステムのBATPUREを外して使えばどうだろう。というのは、サードシステムはサイコロSPからYAMAHAのVS-E1に変わった事で高域が改善しているからだ。BATPUREに蓋をして効果の有無を確認してみると、こっちは予想に反し効果甚大である。蓋をすると何故かYouTubeの女性ボーカルに不要な響きが目立ってしまう。これは聴感上誰でも分かるほどで、どうしても外せない。となれば、TAD天板上の漏斗ホーンをそのまま併用するのが一番いい。しかし、市販のSPセレクターは使いたくない。ステレオ仕様しかないため中央に置けば無駄に配線が長くなるし、そもそも安価なものは音質の劣化がありそうだ。

 そこで、YAMAHAのVS-E1を常設する前にアタッチメントを作ったのを思い出した。(2026‐06ー13 YAMAHA VS-E1  その2 参照)あれならバナナプラグを差し替えるだけで済むじゃないか。一銭も掛からないし、音質劣化も最小限で気にすることも無い。

 事は簡単だ、さっそくやってみよう。これを機に、まともなケーブルを設える事にしよう。それが下の画像。配線は赤黒平行ビニール線とレトロSPに付属していた単線を止め、サエクとアコリバの「PC-Triple C」を使う。精神衛生上も相応しい。

追伸 あれから色々なCDで比較してみると、どうやらセカンドシステムと変化のポイントが異なるようだ。FALだとハイエンドの粒立ちと分離、低域の深みが大きく変わるのが分かる。

今回作ったアタッチメントは劣化も感じさせず良好なのだが、ぶら下がるには重いため軽いユニットがズレてしまう。BATPUREと漏斗はビニールテープ固定なので仕方ない。漏斗ホーンの効果がハッキリしたので、しっかり接着固定して作り直そうと思っている。