シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ゴジラー1.0/C

 モノクロ盤のゴジラー1.0を観に行ってきた。オイラが劇場に同じ映画を観に行くなんて、中学3年の夏公開だったスターウォーズ以来である。その間、気に入った映画は沢山あれど、また金を払って観る気はしなかったものだ。本作を再度観る気になったのは、この作品はモノクロが似合うに違いないという確信と、暇だったからである。

 もう内容は知っているので、自然にあれこれとカラー盤との違いを観ることになる。すでにユーチューブ動画で感想も見られ、やっぱり似たようなものになってしまうが、まず、映像の質感が素晴らしい。モノクロといいならも、僅かにセピア調に振っているため、郷愁と味わいを覚える。おそらく人物アップとゴジラの場面とではコントラストを変えているようで、人物は弱めでドラマに集中しやすく、ゴジラは強烈に強めているのではないか。恐ろしさがカラーより倍増している。

 色が無いので、暗い場面では背景の細部が溶け込んでしまうが、逆に時代的リアリティがアップしている。船の描写は本物にしか見えない。さらに、音や音楽が際立っていると感じた。これは視覚情報が少なくなった事と、ストーリーに意識を向ける必要が無いため、耳に入る情報に余裕ができるのだろう。

 モノクロ映画でこれほどクオリティが高い作品は初めてだ。おそらく、初めからモノクロでやったらこれほど良く見えないだろう。観ていて白く飛んだり闇に埋もれる場面で、カラーの記憶が脳内補完しているところもあるからだ。商売上手である。


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