シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

DIMMERの功罪

 まずは、いつもオイラの投稿に星を付けてくださるyujiiigunigrayplalaorjpさん、ありがとうございます。励みになります。♪(・ω・)ノ

 さて、昨今のオーディオ機器にはDIMMERという機能がある。これは機器のディスプレイや照明の輝度を調整したり消したりするもので、照明が煩わしい人や、音質に拘る人が活用するものだ。

 実際、マランツSACDプレーヤーであるSA11S2は、照明を切ると驚くほど音質が向上した。それ以後、DIMMERがある機器は全てオンにしている。演奏中に何曲目か分からないとか、プリのボリュームが表示されないといった不便はあるが、さほど不自由でもない。操作時には一時的に表示されるからだ。そんなDIMMERが思わぬハプニングをもたらした。

 最近、サブシステムばかり聴いているので、久しぶりにメインシステムでクラシックでも聴こうと思い、ベートーベンの交響曲7番を掛けた。すると、すぐに眉を歪めることになった。「なんだ?この音の悪さは!」

 音が硬く、広がりが感じられない。奥行感はあるのだが、窮屈な印象で伸びやかさがまったく無いのだ。何年振りかで掛けたCDなので、こんなに録音が悪かったかとソフトの質を疑った。歌謡曲を掛けると、あまり悪い印象は無い。いよいよもって耳タコCDでハッキリした。音がダンゴになって混濁している・・

 原因は何だ?各機器を凝視しながら頭をフル回転させた。しばらくアンプに灯を入れてなかったので、コンデンサーの蓄電切れで音が悪いのか。それならほどなく回復するはずだが、一向に良くならない。まったく思い当たる節が無い・・故障でないなら何か設定が変わってしまっているのか。ディスプレイが真っ暗では何も分からないので、全てのDIMMERスイッチをオフにした。それで原因が分かった。

 CDトラポの外部クロック同期のランプが点いていない。外部クロックを見ると、何故か88.2kHzが表示されている。CECのTL3 3.0は44.1kHzしか同期しないので、TL3 3.0の内蔵クロックで音を聴いていたことになる。エソのG-03Xは軽いタッチで周波数変更できてしまうので、思わず触れてしまったのが気付かなかったのだろう。DIMMERがオンだと何も表示されないからだ。元に戻したら実に伸びやかに美しく音場が広がり、ホッした。しかし、これほど外部クロックの重要性を痛感した事は無かった。TL3 3.0単体の音ってこの程度だったっけ・・

 その後、TL3 3.0のDIMMERオンオフで音質劣化は感じられないと判断し、CDトラポだけはDIMMERをオフにしている。