近年、昔の番組が高画質なリマスタリングを受けて再放送されるケースをよく見る。CSで再放送されたスタトレのTOSやTNGなどは見事なものだった。このウルトラセブンも素晴らしい画質で蘇っている。
当然、再放送は何度も観たし、DVDを全巻借りたこともあった。しかし、色褪せないカラーでボケない精細さはとても新鮮だ。同様にウルトラQも4Kリマスター版が放映しているが、これが何故か楽しめない。おそらく、ピンボケのモノクロ画像だったのが、あのオドロオドロシイ怖さにマッチしていたのだろう。
ウルトラセブンはシリーズ中で最もSF色が強く、ヒーローのセブンもほとんど出てこない回すらあった。悪とも言えない宇宙人も多く、戦いの無い回もある。だからリアルタイムでは、小学校低学年だったオイラにはつまらない印象さえあった。それが還暦を目前とする年齢になって観ると実に面白い。これはウルトラシリーズの他作ではダメだろう。作品が稚拙と切られずに、よく作ったと観られる稀有な存在だと思う。カプセル怪獣や3分割ジェット機など、他にはない斬新なアイディアも素晴らしい。まあ本当は、ひし美ゆり子さん演じるアンヌ隊員をより美しく観たいだけなんだけど・・(//∀//)