シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

DELOSレーベルのCD

 デロスは1972年創業のインディーズレーベルで、その特徴は超ハイクオリティ録音だという。

 長岡鉄男の外盤A級ディスクとしても紹介されているそうだから本当だろう。オイラはオーディオに一番熱が入ったミレニアム以前でも、このレーベルは知らなかった。海外のインディーズレーベルで、音が良いとされるものを漁ったのはポップスやジャズ系統で、クラシックはメジャーなフィリップスやグラモフォンを好んだ。理由は入手しやすい事と、指揮者や演奏者で選んでいたからだ。有名人はインディーズに出てこない。音としても、フィリップスの刺激が少なくて湿り気のある音質が肌に合った。

 さて、表題のデロスであるが、サンプラーを2枚購入した。中古品だが新品包装のままであり、あきれるほど安価であった。しかしネットを見ると、結構な値で取引されているようだ。オビにもでかく超優秀録音と紹介されているので、期待は高まる。

 聴いてみたところ、マジで首をかしげる音であった。Vol.1の前半は特に酷い。音が硬く厚みが無くてギスギスしている。しかも奏者の配置が右に偏った独特なもので、思わず機器の異常かと勘繰ったほどだ。サンプラー中盤では異常にオフな録音が多く、大編成をワンポイントで録ったのだろうか。それにしても分離が悪い。全体的に抜けが悪くて枯れたような音質だ。対してVol.2は明らかに音が良い。レンジも広くダイナミックで密度が高い。これなら納得のハイクオリティサウンドだ。

 なぜこんなことが起こるのだろうか?Vol.2のライナーを読むと、Vol.1がベストセラーになったとある。これはいわゆるメジャーな録音が良く聴こえるシステムでは、長岡鉄男が推薦するようなディスクはまともに鳴らないということだろうか。世にそんなにハードマニアが沢山いるとも思えん。一つ気になるのは、サンプラーの前半ほど音が悪いということ。単に録音器材の時代的な問題なのか。でも超優秀録音だと言ってるんだから確認しないといけない。ということで、このサンプラーVol.1をしばらく耳タコ試聴盤に加えよう。

 デロスCDをお持ちの御仁で、これは良い音だと思うものをあれば紹介いただきたい。