マグネットで対策と表してよくここまで引っ張ったなあ。番外編を入れれば9回も書き込んでいる。ということで、そろそろまとめたい。
そう思ったが、まだサードシステムで試したことが無かった。サードシステムはオンキョーのサテライトスピーカーとアイワのサブウーハーをジャンク品価格で入手し、それをケンウッドのフルデジアンプで駆動したもので、主としてTVの音声とミックスしてユーチューブの配信音楽や映画再生に使用している。とてもプアなシステムであるが、その音には満足しているものだ。
余ったマグネットが4組あるので、まずフルデジレシーバーとサブウーハーの電源コード根本に付けてみよう。
これだけで呆れるほど音の見通しが良くなり、低音の輪郭と密度が向上した。サードシステムのスピーカーは床に近く、仰角を付けて上方に向けているので細かな表情は期待できない。それが分離も良くなり、音像が持ち上がってTV中央に展開している。音圧を上げると、どのスピーカーが鳴っているのかまったく分からない。
気を良くしてスピーカーの入力端子付近にも装着してみる。するとさらにスッキリと抜けが良くなり、許容していた曖昧な部分が払拭して音楽鑑賞にも満足度が実に高い。個性としては、刺激が無くて低音の充実した心地良さはメインやセカンドシステムには無いものがあり、藤岡誠氏ではないが、トリプルスタンダードの完成と言っても良い出来だ。
では、最後にマグネット対策について箇条書きでまとめてみたい。
・ケーブルに強力なマグネットを反発する位置で挟む手法は、理由は不明だがノイズリダクションの能力が極めて高く、素の音を求めるのに適している。
・設置場所として、最も効果が大きいのはスピーカーケーブルの端子付近で、効き過ぎ る場合は電源ケーブルのインレット付近がよい。それでも効き過ぎなら電源タップのケーブルがいい。
・使い過ぎは音をスッピンにしてしまうので、好む音という化粧が加わったシステムには合わない。
・100均対策だからというわけではないが、シンプルなシステムやリーズナブルなものほど効果が大きいと思われる。
あくまでも、オイラの自宅システムだけで得た結果である。 以上だ。