シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

RENDEL レンデル

 2017年製作のフィンランド製ダークヒーロー映画。

 アマプラ配信を観るようになって、劇場も行かずDVDも借りなくなった。そうなると、予告編もまったく見なくなる。映画鑑賞はそれでいいと思っていたが、本作のように配慮の欠けた作品を観るには予告知識は必要だ。

 どうやら本作はアメリカン・ダークヒーローにあこがれているのか、既視感の強い復讐劇を低予算で魅せようとしている。後で分かるのだが、物語は今と過去を交互に進めて主人公の復讐に至った流れを説明している。しかし予備知識が無いオイラは、場面転換はすべて並列の現在進行形と勘違いしてしまい、後半になるまで仮面のダークヒーローが誰なのか分からなかった。それゆえにどう展開していくのか分からず、変に期待してしまったわけだ。過去の話なら「〇〇年前・・」と最初の場面転換に入れて現在と分けるべきである。

 さらに、仮面のヒーローに寄り添う金髪美女は何者だったのか。おそらく会話が出来ないヒーローの心の声を代弁している幻なのだろうが、これも不親切すぎる設定だ。観客を惑わせるような類の演出は、この程度の作品ですべきではない。

 素人が作ったヒーロー作品として、苦笑するにとどめようと思っても基本的にアクション作品として駄作である。本作の上映時間は105分、それも実に間が悪くて無駄が多い。しっかり編集して適切なカットをすれば、90分以下で観やすい作品にできただろう。


www.youtube.com