X-03SE に外部クロック G-03Xを繋いで聴きこんでいる。これまでCD基準の44.1kHzで試聴してきたが、周波数をアップしてみよう。実は2倍、4倍の周波数になるに従い、ある傾向が先入観として持ってしまっている。それは承知で客観視に努力するしかない。CDの入れ替えが面倒なのでXRCD24の「究極音源」を使う。様々なジャンルが収録されているので便利だ。しばらく前から耳タコCDの一枚になっている。
まずは88.2kHzから。明らかに音圧が下がった印象で、音像はさらにコンパクトとなる。でも音密度は上がったように聴こえない。マランツのSA-11S2のときはこれで常用していた。しかし今回の目的には合っていない。
では176.4kHzではどうか。経験上の先入観では、聴感上の間接音が増えて左右後方への音場が広がるだろう。ところが、あまり変化した印象が無い。88.2kHzと差が無いのだ。これは意外だったが、ソフトが合わないのかもしれない。かといって他のCDで違いを見出す気はない。なぜなら、このクールな持ち味を生かすなら44.1kHzのままの方が良いと確信したからだ。
さて、選択できる周波数にまだ100kHzという妙な周波数が残っている。こりゃ何だ?実は懇意の店の店員も不思議がっていた。取説を読むと、ユニバーサルクロックと称していて、48kHzを使う映像系と共有できる周波数らしい。何のこっちゃであるが、試してみよう。すると、大変勢いがある音で驚いた。それでいて、88.2kHzのコンパクトな音像があり、密度も高く中低音の引き締まりが凄い!ロックやフュージョンにはベストではないか。こりゃまさにクールだ。Σ( °ω° )
ここで満足できなければ、クロックケーブルの選考もする気でいたが、必要なさそうだ。FALでこんな痛快な音は初めて聴いた。
追記
後日、TADモニターでも聴いてみると、寺島レーベルのベースがゴリゴリ唸る。セカンドシステムは真空管を通さないし、アンプもプロ機なので骨のような音なのだが、こりゃ強靭な骨だ。