シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

クレイグ・ボンド 再考

 先日、何気にユーチューブを見ていたら、「007 慰めの報酬」のテーマ曲として採用されなかったシャーリー・バッシーの曲を聴き、なんて素晴らしい曲かと感嘆した。で、アマプラで久々に慰めの報酬を観てみると、これは「カジノロワイヤル」の続編でハードなスパイ活劇として面白いと再確認した。これを機に、007を引退したクレイグ・ボンドを今更ながら再考してみたい。

 今でも、ダニエル・クレイグジェームズ・ボンドは似合わなかったと思っている。対スペクターをハードにリメイクしたシリーズとして、高評価したいところだがダメなのである。オイラにとってのボンド像は決してワイルドではなく、スマートでウィットに富んだイケメン英国紳士なのだ。だが、クレイグ盤も映画としては魅力がある。

 このクレイグ盤はシリーズのスピンオフとして、別のMI6メンバーとして展開すれば良かったと思う。サイボーグのように無表情で加速装置を付けたかのようなアクションは、009でどうだろうか。(笑)そして、007はまだ意欲のあったピアース・ブロスナンにもう1本は演じて欲しかった。マンガチックな「ダイ・アナザー・ディ」が最後では可哀そうだ。クレイグの009が主役なら、カメオ出演で007のブロスナンがちょい顔を出すのもいい。そして、スピンオフゆえに2作までとし、「スカイホール」以降はすべていらない。そもそも、1~2作が駆け出しスパイが悲劇を乗り越えた成長を描いているのに、スカイホールからはいきなりスパイ晩年の設定なのが唐突過ぎる。

 これならば系列が違うので、もうとっくに新007の話は進んでいよう。性格の違う007と009が共闘してスペクターと対峙する・・なんて、夢のような話もできたかもしれない。


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絶対にこの曲を採用すべきだった。事実、劇中でこのメロディが効果的に挿入されているではないか。