シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アクト・オブ・バイオレンス

 2018年公開のB級クライムアクション作品。

 主演はブルース・ウィリス・・じゃなくて、これまでアクション映画の脇役をしてきたコール・ハウザー。ブルースは2015年頃から物覚えが悪くなり、主演を張ることがほとんど無くなった。後に失語症認知症を患っていくのを予期したかのように、知名度の高さをフルに生かして多数の脇役で自分を大安売りしていく。晩年の緒形拳のようだ。まだ60代なのに残念である。本作はなんとかギリでアクションをするし、セリフも多く準主役として頑張っていた。

 話は主人公の弟嫁が人身売買組織に拉致され、警察組織が役立たずなので身内で救出に行く話で、もうベタ中のベタである。泥酔していても分かるストーリーの映画は、たまに見るとホっとする。ただ本作は無敵の男が単身乗り込む話ではなく、家族で戦うのが新しい。そのため、無理やり参加させられた別の弟夫婦は無残に撃たれて哀れであった。主演のコール・ハウザーは、さすがにソツがないが華もない。だから敵の親玉の処分はラストにブルースが殺って締めるという、本当に予想を裏切らない展開だ。

 映画と言うより、TVドラマのスペシャル盤といった風情で、定石を逸脱しない分かり易さに懐かしい好感触を覚えた。


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