シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

レミニセンス

 2021年公開のA級SFサスペンス作品。

 主演はヒュー・ジャックマンでヒロインにレベッカ・ファーガソン。脇にアクション映画では顔馴染のタンディ・ニュートンやクリフ・カーチスが固めている。監督が長編映画初メガホンの女性で、脚本も兼ねている。コロナ禍の影響もあるが、著名俳優主演のA級予算で臨んだ結果、興行的に惨敗した作品だ。

 他人の記憶を再現して保存できる時代、謎の女に恋をして探った結果、大きな陰謀に行きつく話。と言えば、よくあるクライムアクション映画のようだが、本作は女性監督らしく恋愛事情が主軸である。それも、失踪した女をストーカーのように追っていく主人公が、最後まで前を向かずに過去の思い出に囚われていく。既視感の強い映像の中で、このクライマックスと結末は女性ながらの脚本であろう。静かな展開でアクションも少なく、主人公の人間像がしみったれているので一般受けしないのも分かる。

 オイラはそんなストーリーよりも、記憶を覗くマシンの設定に謎が多くて疑問ばかりが浮かんでしまった。たとえば、当人の記憶を可視化したとして何故第3者目線で映像が出てくるのか。また、当人が居ない場面での展開が映像に映る場面もある。また、水没した世界のCGは美しいが、作品の主軸と関連がほとんど無い。そんなとこに膨大な予算を掛けているため、本来超低予算でも同じ内容が作れたはずである。映画素人の女に莫大な金を与えて作品を作らせた結果がこれである。


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