シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

サバイバー

 2015年公開のB級アクション・サスペンス作品。

凄腕の外交官がテロリストに嵌められ、犯人に仕立てられながらも懸命にテロリストと対峙していく話。主演はミラ・ジョボビッチ、敵の殺し屋をピアース・ブロスナンが演じる。脇でディラン・マグダーモット、ロバート・フォスターアンジェラ・バセットが堅実に固めていた。この3人は「エンドオブホワイトハウス」でも共演しており、何らかの縁があるのだろう。

 本作はあまり製作費を掛けない中で、主人公の追われる緊張感が観客の興味を引っ張る。この手の話は主役と敵に相当な魅力が無いと成り立たないが、この2人の存在感はカリスマ的オーラがある。ミラは眼力が凄いので普通でない人間の役がほとんどだ。それが一介のエリート外交官役というのが興味深かった。しかし、結局最後は世界一の殺し屋と素手で格闘するのだから笑える。プロスナンはジェームスボンドのときより魅力的だ。渋い迫力が実にいい。ぜひ、新作oo7で敵のボスを演じてもらいたい。

 さて、そつのない王道路線で最後はヤレヤレご苦労さん・・と終わるのだが、ちょっと物足りない。スピード重視でどうしてもご都合主義な展開は否めず、まあそこは百歩譲ってもクライマックスの対決はもう少し華が欲しい。主人公に何か際立った特技なりを持たせて、序盤に伏線を張るとかすればよかった。さすれば、少なくとも伝説のテロリストと格闘して勝つ違和感は薄まるだろうに。


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