シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

エクスペンダブル・レディズ

 ついに登場、エクスペンダブルズの女性版。しかし、これは期待されたミラ・ジョボビッチの旦那が企画した大物ではなく、B級専門配給会社によるビデオ映画である。
 こうした会社の作品は自らB級品ということをウリにしているので、その徹底振りが面白い。爆破シーンや流血もほとんど低級なCGで片付け、アクションもどっかでみたシチュエーションである。ストーリーも超単純、あっという間に大統領の娘がさらわれて、さっと女エクスペンダブルズが集まり、即潜入。実に分かりやすい。
 本作で感心したのは、そのキャスティングだ。ポスターの中央を陣取るのがクリスタナ・ローケン、当然一番期待されるが全然パっとせず、周囲の個性的な面々に呑まれてしまっている。主役はゾーイ・ベルで、彼女は実にいい。スタントマンとして影で美女のアクションを支えてきた彼女がついに主役として晴れ舞台へ。大変渋い魅力があって、表舞台にでるのが遅すぎる。ヴィヴィカ・A・フォックスはインデペンデンス・デイのとき、ウィル・スミスの可愛い彼女を演じていたが、本作では迫力ある裏切り者を演じている。CIAの女ボスとしてシンシア・ロスロックが出てきたのには感動。彼女はいわゆるアメリカ版の志保美悦子で、もっと本格的武道家である。敵の女ボスがブリジット・ニールセン、まさにハマリ役。スタローンの妻だったころはホントに美しい女王様だった。今では憎らしいニューハーフにしか見えない。
 B級品として特に突っ込む気にはならないのだが、唯一惜しいのが色気が足りないこと。本当ならR15指定にするくらいの熟女の色気があるべきで、この役をなぜローケンがやらなかったのか!実にもったいない。さすれば彼女の株も急上昇であったはずだ。


ゾーイ・ベルキル・ビルのスタントをしていた頃。