シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ジョン・ウィック:チャプター2

 思いっ切り駄作認定した前作の続編。普通なら観ないところ、何故か借りてきてしまうから何か魅力があるのだ。
 今回も基本的に前作と同様、内容はなくキアヌのシューティングゲームを観るだけの作品だ。キアヌがムキムキでもなく、影があるのが魅力の一つか。いや、今回やっと本作の面白味がわかった。プロの殺し屋同士のプライドとルールを持ったやり取りが実にカッコイイ。コモン、ローレンス・フィッシュバーン、ルビーローズとの会話は実にク−ルだ。
 主人公はあり得ないほど実直に敵と正面きって対決していくけど、決して無敵の強さではない。あれだけ殺しまくっても周囲はまったく無関心のような独特の世界観。そしてあるホテルを中心とした殺し屋ネットワークなど、素直に見慣れてしまえば酒のツマミに悪くない。
 アクションはもちろん、前作を上回る派手なゲーム模様。ただ、このアクション監督はあまり上手くないと感じる。キアヌのアクションがワンパターンで、格闘の多くが投げ転がして撃つ・・では飽きてくる。殴り合いも大振りでプロの殺し屋らしさに欠けると思う。この辺はボーン・シリーズを見習ってもらいたい。
 市場では今回も結構ヒットしていてた。観客はこの現実感の無いゲーム感覚をあえて求めたのだろう。