シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

呪術廻戦 0

 アニメ呪術廻戦については1年ほど前にレビューした。ちょうどその頃劇場公開した「呪術廻戦 0」がアマプラで公開したので観てみた。

 劇場公開当時は大きな話題でコマーシャルされ、大ヒットしたと記憶している。どれほどのものかと期待したが、大したことはない。

 話はTVシリーズの前日譚で、しっかり原作もある。つまり、鬼滅の刃「無限列車編」と同様、ファンからすればストーリーは分っているのである。よくそんなものが劇場で大ヒットするなあ・・超A級予算を掛けたハリウッド大作が、日本では少年漫画のアニメにかなわないのだ。これを中身の薄いハリウッド作品に対して、日本のアニメは質が高いと説明する論者がいるが、どこがじゃ!と言いたい。

 元が少年ジャンプの漫画という例が多く、ゆえに話は大変分かりやすい。独自の世界観を展開するアイディアは敵なしだろう。国産漫画が外国で実写化されるのが良い証明だ。しかし原作のあるシリーズものの映画化は欠点があり、意外な展開が新たに起こせず、客がその世界観を知っている前提でないと深い話が作れないものだ。

 この作品はアニメシリーズでは、話でしか紹介されなかった乙骨憂太を主人公に据えて新味を感じるが、結局見知ったキャラが総動員して荒唐無稽な戦いを並列的に描くに終わっている。意外性も無ければ感動もない。TVでボ~っと観るにはいいが、映画にするほどのものではない。こうした作品はビデオレンタルも勿体なく、無料配信が相応しいだろう。


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