シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

カナレ4S8を対策する その2

 4S8の持ち味は理解した。さらに、十分な対策で見違えるほど磨きが掛かるのも分かった。せっかくなのでもう少し遊んでみよう。

 ではハイバランスな現状をなんとかできないだろうか。バイワイヤリングをオーソドックスなスタッカードのシングルにしてみる。ジャンパー線は以前使っていたサエクのSPC−350を使う。PC−Triple Cは高域を地味にする性質があるからだ。さっそく線材を新たに剥き出し、端子に直刺し結線した。前回の対策はそのままである。

 もくろみは半分マトを得たと言っていい。高域の上昇はかなり抑えられ、おまけに深みのある表情がプラスされて、弦の音も十分聴けるようになった。やはり線材の効能が大きい気がする。しかしシングルにしても直流抵抗が下がった効果が見らず、低域に変化が無い。その結果、聴感上はカマボコ特性のように聴こえる。ボーカルが聴いたことが無いほど元気ハツラツで、このキレと突進力は魅力だ。それでもSNが高いのでうるさく無く、生っぽく聴こえる。4S8は安いのに素晴らしい可能性を持っていると思う。

 ただ、どうしても低域が少しもの足りない。最後の手段でラックスのイコライザーをちょっといじってみる。55㎐と220㎐を共に1ⅾBほど上げるとバランスがよい。この1ⅾBで天と地ほどの違いがあるのだから恐ろしい。

 出来上がった音は若々しく、品よりメリハリが優先している。これも良い意味で生活にフレッシュな刺激をもたらしてくれそうだ。しばらくこのままでいよう。