シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

LS3/5a 聴き比べ

 LS3/5aといえば、40年以上の歴史を誇る英国BBC小型モニターだ。この現代版2機種が隣町のショップで聴き比べができるというので、人気の無い平日の午前中に聴かせてもらった。

 その2機種とは、スターリング・ブロードキャスト製のLS3/5aV2と、グラハムオーディオ製のchartwell LS3/5aである。大きさはソックリであるが、見た目もかなり違う。前者は板厚を薄くして、箱鳴りを利用しているようで、背面もバイワイヤリングである。後者は板厚があってズッシリと重く、シングルワイヤリングである。どうやら、コンセプトが違うようで、前者は往年の名器に現代的スペックを持たせているのに対し、後者は忠実な復刻を目的としているようだ。さっそく聴いてみよう。

 両者が置かれたスタンドが異なるので、比較のために乗せ換えて試聴する。試聴には耳タコのウイリアムス浩子を使う。

 前者は音が明るく伸びやかな響きと軽い広がりがあって、良いスピーカーだな・・と直感した。若干低音不足ではあるが、このサイズの密閉型では順当だろう。後者に切り替えると、同じLS3/5aでこれほど違うかと関心が沸いた。一聴して大人しく聴こえるが、中域の密度と絞り込みが強い。そして、低音も実にパワフルである。

 この2者は優劣ではなく、まさに好みの違いが大きく分かれよう。私的には後者に大変興味を引かれた。グラハムオーディオは、以前大型のモニターを試聴して良い印象が無かったが、これは気に入った。重心が低いため、このスピーカーには金属製スタンドがベストマッチだ。

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