シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ハードコア

 2015年製作の米ソ合作C級SFアクション作品。

 米ソ大国が協力までしてC級映画を作っただけでも珍しいのに、本作は主人公の視点だけから繰り広げられるPOV映画である。POVは恐怖映画で怖さを体験する感覚が得られるため、結構注目を浴びた手法だ。しかし、これはすべて主人公の一人称で通しているので呆れる。もはやシューティングゲームの成功動画を永遠見せられる趣と言っていい。

 そんな作品だから、やたらと敵が登場して容赦なくぶっ殺していくだけの映像が続くのだが、不思議とストーリーになっている。映像はスタントマンにカメラを付けて撮っているのでブレた映像がリアルであり、アクションも弩派手だ。かなり金が掛かっているように見えるけど、主役俳優そのものが不要であるので極低予算で済んだようだ。

 それにしても疲れる映像であって、90分強の上映時間でも長すぎる。試み自体が実験的なので60分以下の短編作品のほうが相応しいのではないか。ゲーマーには普通に受け入れられようが、とてもお勧めできるしろものではない。同じ手法で2匹目のドジョウを狙ってもまず成功しない。どんな工夫を凝らしても、物真似動画とされてしまうだろう。初の試みだから、映画として許されたようなものだ。


www.youtube.com