シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

カナレ4S8を対策する

 前回、スピーカーケーブル周辺にアレコレ対策したのは無駄ではないことが分かった。とてもホっとしている。その比較に持ち出したカナレの4S8は、業務用らしく明解な音で味気ないところがあったが、大変パワフルな中低音に魅力があった。これを生かしてみたくなり、ならば4S8にこれまでと同様な対策をすればどんなものかと興味が湧いてきた。

 常用していた対策ケーブルは、バイワイヤーアダプターを介して別々のケーブルを融合していたので同じようにはいかない。簡単に流用できるのは、アモルメットコアとマグネットリングのノイズ対策、ワイヤークランプやステンレスピンチの振動対策だ。さっそく装着し、スピーカー端子の空バナナ刺しや、シックスエレメントも復活して聴いてみた。

 これは見事!全域で高透明度のSNが高い音が発出し、キレがいいので実に生き生きしている。多少ハイバランスぎみであるが耳障りな部分は無く、伸び切った高域が素晴らしい。音像の絞り込みも十分で、明白に奥行きが表現されている。クラシックはスッキリと聴かせるがバロックだと耳にキツイ。では今までの対策ケーブルの音との違いを整理すると、高域が明るく中低音から低音のキレは今まで以上だ。打楽器を聴きたくてウズウズしてくる。しかし全域でスカっとしているので、やはり弦楽器の艶は今一つ。泣きの表現に魅力が無い。低弦の深く広がる響きも足りない。重低音が沈み込む出方をするため、広い音場に浸かる曲には合わないようだ。

 しかしこの音は見通しが良くてシャキッと鳴るので、これからの暑い季節には丁度いい気がする。むしろ、こっちの方がニュートラルなのかもしれない。