シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ローカルアースを見直す その3

 オイラのシステムは各機器に仮想アースを設えている。前回、トラポへの導入に合わせ、パワーアンプの仮想アースへの接続も見直した。その結果は良好である。今度はプリアンプの仮想アースを見直すとしよう。

 プリにはSilver Minimusを付けている。アース線は専用に開発されたオヤイデの3398ERをLRパラレルで使用中だ。音に不満は無いのだが、市販品は凡庸性が必要なため1.8mという長さが気に入らない。無駄な引き回しはノイズを引き込みやすいと言うじゃないか。そこで、最短距離の長さで作り直してテストしてみたい。

 肝心の線材はこれまで好結果を出しているSPC-AVを使う。これにモンスターケーブルのピンプラグを付けるため、ハンダゴテを引っ張り出した。スピーカーの自作をしていた頃以来なので30数年ぶりだ。結果は・・

 SN云々というより、音が力強く濃くなっている。それは歓迎するが良い事ばかりではない。明らかに奥行きが浅くなり、平面的だ。なんとなく懐かしい出方で、オーディオっぽい音である。そう感じた時点で退化だ。元に戻せば立体感が戻るが、力感も弱まり薄口となる。立体感を犠牲にせず、濃い味でパワフルになればいいのに・・

 もしやと思い、オヤイデの3398ERをシングルにしてみた。これが正解だ!深い奥行き感を持ちながら、先ほどの力感と音色の濃さが加味されている。そのためか、ダイナミックレンジやコントラストが向上したような印象だ。

 結果、久しぶりにハンダ作業までして作ったアース線は無駄となった。パラレルに2本使っていたダブルアースをシングルにするだけでよかったのである。ただ、この見直しが無ければ今までが「優しい音」とは思わなかったのも事実だ。因みに、このダブルアースに至った経緯は過去ログにある。(2017-9-15   Silver Minimus その3 参照)あの頃は違いが判らなかったのでダブルのままでいたのだが、やっと音の違いが分かったという事か。

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※大げさな書き方をしたけど、この変化は長年の趣味人が気のせいレベルではないと気付く程度の話と思ってもらいたい。