アイテックのΛ8.24for DigitalをTL3 3.0に使ったら、飛びっきりの好音が出た。これでゴキゲンな日をしばらく堪能できそうだ。ただ、どうしても試したい事がある。
アイテックのインシュは3点支持のため、置き方が2通りある。オイラのシステムでは前1後2の配置が多い。この方が高密度な音像が得られやすいためで、トラポも何気にそうしてみたのだ。ところが、TL3 3.0は重量バランスが前に偏っているため、前2後1の方が良さそうな気がする。シリコン系の軟質素材で受けるのだから尚更だ。
慎重にセッティング場所を吟味すると、前回より押しても揺れが少なくなり、より安定感が高い印象となった。では聴いてみよう。
これまた結構な違いだ。基本的な質感は変わらないのだが、クラシックを聴けば音場が上下左右一回り以上広くなっている。しかしピンポイントで定位する音像は輪郭が若干甘めだ。大きくはないが、中域の密度や低域の量感もあっさりした方向にシフトした。むしろこの状態がフラットな出方と言っていいだろう。何を聴いても違和感が無いが、面白味は前1後2の方があった。これはどっちを常設とするか悩むところだ。理想的には双方のイイトコ取りができればなあ・・
思案した結果、前2後1で行こうと思う。個性の少ない音の方が、次の手を打つ伸びしろがあるからだ。