シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

フューチャーワールド

 2018年の米国製SFアクション作品。

 よくある最終戦争後の荒廃した世界を舞台とする。母親の病気を治す薬を求めて危険地帯へ旅に出る純な青年が主人公である。そこに最後のアンドロイドである美女の取り合いが絡んだ戦いの話であるが、絵に描いたような駄作であった。

 ジェームズ・フランコが悪役兼、監督をしている。彼はイケメンの演技派で脇役で光るタイプだが、本作ではまったく光るものが無い。これは監督としての能力が無さすぎる一端でもある。何の捻りも新味もないお粗末な脚本に、ヘタクソな演出とブツ切れの編集が相まって、シロウト学生の作品みたいだ。唯一、ミラ・ジョボビッチが実に楽しそうにドラッグの女王を演じているのがいい。他は、悪役同様に主人公もキーパーソンの美女アンドロイドも魅力が無い。ましてや、主人公の病弱な母親を東洋人のルーシー・リューが演じるのは意味が分からん。

 今回は我慢がならんので3つほどダメなツッコミを入れる。まず、主人公の従者が序盤で主役と見紛うリーダーシップを魅せるが、あっという間にアンドロイド美女に殺される。何の躊躇もなく遠方射殺だ。そのアンドロイドは後半ヒーローになっていくって、実にバカな脚本である。二つ目に、荒野で負傷したアンドロイドを簡易担架に乗せて引きずって歩く主人公のシーン。あれでは精々1~2㎞が限度だ。なのに速攻で目的地に到着って・・他の描写も含めてどんだけ狭い世界なんだと言いたい。3つ目は、到着したドラッグタウンで、主人公が腹の中に目的の薬を飲みこんだ大男と戦うシーン。何でこんな必要があるのか?まったくナンセンスで、これまでの流れと全ての意味で噛み合わない。本来、予告編を作る事すらおこがましいゴミ作品である。


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