シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

トラポのセッティングを変えてみる その3

 CECのトラポは、面白いほどセッティングに反応してくれる。最後にセットし直したのは昨年の暮れだった。あれから4ヶ月過ぎ、新年度のリフレッシュ変更をしていこうと思う。

 前回の狙いは厳格さを緩めて心地よさを求めるものだった。狙いは当たって厚みのある中域が魅力であった。だが、人間飽きがくるものである。そして手に取れるような見える音が懐かしくなってくる。実はルームチューンの見直しにより音場が広がったため、音像を引き締めたいと思っていたのだ。でも変更以前に戻しては芸がない。さて、どうしようか。

 オイラはCDとSACDを比較するとCDを聴く方が圧倒的に多い。今のマランツのSA-11S2はSACD専用器になっているが、その足元には高価なアイテックのΛ8.24 The Professionalを挟んだままだ。これはもったいないだろうということで、CECのトラポに使ってみることにした。ただ、そうすると若干問題が出てくる。まず、高さが増すので今のアサダ桜のボードは使いにくい。ここは薄目の人工大理石ボードが再登場だ。一番のネックは、Λ8.24 The Professionalの底面がベークライトなので滑ること。これはオモチャ箱で眠っていたfo.Qのスペーサーを挟んで滑り止め兼振動対策とした。さあ、どんなもんか。

 出足はガサツで不快な響きが乗った軽薄な音だ。これはいつもの拒絶反応なので気にしない。1時間経ってもこのままなら諦める。すると、みるみる素直な音質に変貌。こりゃ見事な立体感だ。心地よかったベールを脱ぎ棄て、素肌のリアリティが迫ってくる。それでいて奥行きの深さが素晴らしい。以前の厳格なほどに見える音との違いは、ソリッドではないということ。これはスパイクで締めていないためであろう。ただ、中域の厚みは減少したため、薄口のボーカルはそのまま出てくる。このあたり、翌日以降に変化があるかもしれない。

 日を変えて再試聴。変更当日とさほど違いは感じられない。癖が無くあまりにスッキリとして、ヘビメタを爆音で聴いても眠くなってくる。全体が軽く感じてくるほどだ。正直言って、これは良い事なのか分からない。しばらく聴きこんで判断しよう。