シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アイテック再び その2

 前回の続き。エソの外部クロックには現在、オーディオリプラスのクリスタルにfo.Qのスペーサーを合わせたインシュレーターを使っている。これは以前、アイテックのΛ8.24 The Professionalを導入したとき、アレコレ変更してベストに落ち着いたものだ。あれから4年半ほど経つ。ほとんど不満の無いところに交換して吉と出るだろうか。

 本当は交換前と後で時間を掛けずに耳タコフレーズで確認したい。しかし、多くのケースで交換直後は本来の力を発揮しない。機器に馴染むのに時間が掛かるのだ。特にアイテックはその傾向が強い。案の定、交換してしばらくは中低域が痩せて音圧が下がり、音場が広がらない体たらくだ。もうオイラはこの時点で判断しない。初心者がオーディオの泥沼に落ちる原因はこんなところにある。

 ではどこでキリを付けて判断するのか。アイテックの場合しばらく流していると、急に音が生気を取り戻したように変わるのだ。今回は交換して1時間40分ほど経ったところで馴染んだようである。

 交換直後からも明らかに音像が高密度になり、壁を打ち抜いたように奥行きが深くなったのがすぐ分かった。そして音場が広がらず音圧が上がらない状況は、馴染んだ時点で嘘のように変貌した。痩せた中低音もしかりである。ブワっと音楽が広がって迫ってくる。おそらく他で使用中のアイテック商品との相乗効果もあろう。

 音楽が前に出てくる感触は、見かけ上の音圧アップに繋がる。オイラのソフトはその多くに試聴ボリューム値(部屋に飽和する手前の音量)が記録してある。アキュのプリは数値表示されるので便利だ。実はこの前、トラポの足をΛ8.24 The Professionalに変えた時点で音圧限界を感じており、今回外部クロックにΛ8.24 for Digitalを入れたことで、全てのCDの試聴音量を1dBは下げる必要が出てきた。通常、SNが向上するとボリュームを上げられるようになる。その段階を超えた先を体験したと確信する。

 今回の変更によるネガティブな印象は無く、聴いていて楽しくてしょうがない。アイテックは、チープな外観という大きなハンデを覆した信用に置ける商品だ。となると、いよいよアレを導入する日も近くなってきたかな。

手前がリプラスの人工水晶とfo.Qのシート。遊ばせるのはもったいないので他で使うとしよう。