シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

トラポのセッティングを変えてみる その2

 新しいセッティングで一聴。低音と高音が伸びず、f特のバランスが崩れた印象。さらに、音像が滲んでまったく奥行が出ない。救われるのは、ボードの響きが加算した印象が無いこと。アサダ桜のボードから綺麗な響きを出すのは容易だが、狙いはその手前で留めて厳格な風情を緩めることにある。これならいけるかもしれない・・

 何を期待しているのかというと、時間の経過で馴染むことだ。セッティングの変更直後はぎこちないのが普通である。特に軟質系素材が絡んでいる場合は顕著で、今回はさらにトラポの荷重が掛かる部位と数も違う。というわけで翌日になって本格的に再試聴した。

 うん、昨日の変更直後とは一変して音が立っている。新しいセッティングに音が馴染んだようで、出方が安定した。よって、奥行感や音像定位もほぼ不満の無いものになった。音場に高さが出ていないようだが、これはたびたび経験している後遺症だろう。経験上、何かを変えた後の音の広がりは回復が遅いと感じている。そして、驚いたのが2日後の再現だ。

 面食らうほど音圧が高く聴こえる!思わずソフトの適正ボリューム値を確認したが、間違っていない。この要因は中域のエネルギー感の増大にあるようで、引っ込んだボーカルの違和感が解消するほどの勢いが得られている。また、前日よりfレンジ感も上下に伸び、そして音場の高さも出ている。たしかに以前の高い透明度と遠くまで見通せる奥行感は低下しているが、替わりに厚みと深みがグっと増してくれた。これは改善とは違うけど、満足度が高まるソフトの方が多いと思う。

 今回のセッテング変更は衣替えのようなものなので一銭も掛かっていない。それでも目標を超えた成果があって大満足である。