シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

弩派手なスピーカーケーブル

 昨年末に懇意の店に中古のケーブルが多数入ってきた。その時はまだ値付けがされておらず、店員も何だか分からないものが結構あるようだった。

 国産品なら一目で分かるが、レアな外国製やシースを後から被せた自作まがいの品はお手上げだ。そんな中に、ひと際目を引く弩派手なスピーカーケーブルがあった。それは透明シースの中に銅箔がツイストされていて、照明の光を複雑に反射させる宝石のようである。実は、かなり前のオーディオアクセサリー誌で記事を読んだ記憶がある。10年ほど前に輸入された、ドイツのYarboというメーカーの商品だ。社長の商品説明が2ページに渡って紹介されていたので、探してみたがすぐ諦めた。年末はそんな暇ではないのだ。しかし、この煌びやかな存在感は気になる。店員は諦めたが、シースのロゴをヒントになんとか商品名を突き止めた。

 それは、yarbo SP-FC100というモデルで、通称「フラットカッパー」と言う。どうも台湾で製造しているらしい。安価な部類であり、装着されたバナナプラグを見てもゼネラル仕様であることが伺える。ただ、yarboにはフェイクがあると言われる。実際、中国のビボルオーディオからソックリな商品が堂々と売られている。しかし、yarboとは表示しておらず、価格も同等なのでOEMかもしれない。

 興味本位であるが、自宅試聴させてもらった。2.5mペアなので若干長いが、聴き比べるのに支障はない。ただ、メインのFALはバイワイヤーにしているため、サブのTADモニターで試聴してみよう。リファレンスはアクロリンク6N-S1000Ⅱだ。

 いつもの耳タコCDを使ったが、あまりにも音が違うので仰天した。低音の変化が顕著で、締まりを効かせて解像度抜群だ。柔らかみや量感といったファクターは皆無、しかし刺激的な音はせず、大変素直でスッキリしている。欠点を解消した単線の傾向を感じた。これはいい・・と思ったが、あるディスクでは強烈に違和感を覚える。つまり、低音の制御が強烈すぎて我が家ではミスマッチなのだ。

 これをアップする頃にはまだ店頭にあるだろうか。その煌びやかな外観に惚れてどんな音がするのだろう・・と思ったら参考にしてほしい。

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