シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

スピーカーケーブルで調整  その2

 コンセントベース導入後、スピーカーケーブルで音決めを検討している。

 バンデンハルのスカイラインは却下された。すぐに試せる柔らか目のケーブルとして、アクロテック時代の最も古い6N-S1010を使ってみる。うん、これはいい感触だ。当たりが滑らかで程よい肉付きがあり、SPC-AVの透明感、分離感はさほど犠牲になっていないし、音圧も高い。奥行き感はもう少し欲しいが、代わりに音場の広がりは向上している。ところがこれもすぐに不満が出てきた。

 ボリュームを上げると、中域に単調な色が乗っているのが気になるのだ。現在は金メッキのバナナプラグを使っているが、スピーカー側だけロジウムメッキのものに変更。読み通りで、黄金色の付帯音が消えて細かな表情が見えるようになった。ロジウムメッキはタイミングが悪いと冷たい響きを感じるが、今回はマッチングが良かったようだ。しばらくこれで様子を見るか・・いや、うまく言えないが何かが物足りない。聴くたびに鳥肌が立った声が、まったくゾクっと来ない。リアルに人がそこにいる!から、中央に浮かぶ虚像になってしまった・・と体が感じ取っているようである。他を試すしかない。

 3年前までメインだったアクロリンクの6N-S1000Ⅱにしてみよう。実はあまり期待していない。6N-S1010と導体や被覆材も同じであるからだ。過去にその違いを体感しているが、50歩100歩である。同じくロジウムバナナを付けて試聴した。

 これはいい。細い単線には無かった厚みと量感を持ちながら、SPC-AVと遜色無い透明感、奥行きを感じる。アクロ特有の滑らかでウエットな質感を持ちながら、高域がハイエンドまでスッキリ伸び切る爽快感がある。何よりも、鳥肌の立つ声が戻ってきた!

 リラックスした優しさも兼ね備えている。しかし優しすぎの感もあり、ボーカルの密度や低音に芯が足りない。もう少し調整してみよう。  ~つづく~