シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アコリバ SPC-AV

 SPC-AVは格安のSPケーブルで、PC-TripleC導体の細い単線である。実はこれ、紙面で紹介されたときから大注目していた。
 その理由はFALとの相性にある。古山のおっちゃんがFAL用に指定するのは電話線(インターフォン用単線)で、太いSPケーブルはダメだと断言している。海外デモの逸話で、現地のイベントスタッフが高級SPケーブルでFALを鳴らそうとしたが全くダメで、指定の電話線を使ってイベントは大成功に終わったという。だからオイラも太いケーブルは使わない。
 色々比較して分かったのは、指定の電話線は素朴で素直なバランスと細身で淡泊な音色を特徴としているようだ。さて、SPC-AVはFAL指定電話線とよく似ている。僅かに太いが鍛造のPC-TripleC導体は実に柔らかい。これはFALとピッタリだ。ところが何故かアコリバのホームページにも中々乗らず、商品展開が遅かったようで、オイラはもはや忘れてしまっていた。それが、やっとショップで切り売りされることになり、入手してみた。安いと言っても売値はメートル単価600円以上はする。FAL指定電話線は1メートル90円だから、比較レベルからすれば高価なものだ。
 まずは常用のアクロリンク6N−S1000Ⅱとアモルメットコアを外し、そのまま使ってみる。単線のメリットでプラグは不要だ。最初、あまりにキーキー音で愕然。ここは強烈なソフトでストレッチが必要と思い、ネイチャーやSLの爆音など掛けまくると安定しだした。予想以上に良い印象だ。
 単線のメリットであるクッキリとした音は、実に歌が聴き取りやすい。明らかに明瞭度はアップしている。特筆すべきは、ありがちな音の硬さや細身の印象が無いことで、これはPC-TripleC導体の恩恵だろう。意外と思われるだろうが、重低音の再現がいい。高域の伸びも素直でソリッドにならない。単線の欠点が音に出てこないのには感心した。ただし、予想通り中低音の贅肉が無いので、音楽的な心地よい触り心地が欲しくなる。
 第1印象はやはりFALと相性が良いな・・これは使えるぞ!                〜つづく〜