シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

スクランブル

 2017年のケイパームービー。

 その対象が高価なクラシックカーで、主人公たちは車泥棒専門。メンバーを集めて何やらワイルドスピードみたいな雰囲気となるのは、やはり同スタッフが一枚噛んでいる。主演はクリント・イーストウッドの息子。それと、新作OO7のボンドガールのヒロイン。主演のスコットはワイルドスピードでも出演しているけど、主役をやってみたかったということか。夢の高級車にイケメンと美女を絡めたアクション、一見スタイリッシュな作品である。

 超高級車を借用しての撮影なので、車にキズ一つ付けられない。おかげで期待するカーアクションは望めない。そこをカバーしようと別のアクションを用意しているが、やはり若干物足りない。俳優陣が一流スターではないのでさらに欲求不満が湧いてくる。それでも、クライマックスの意外な展開とオチは良い。油断して観ていたので、妙に感心してしまった。しかし、A級娯楽大作でもないのに色々と欲張りすぎている。超高級車の描写、アクション、人間関係などすべてが中途半端になり、実に浅い作品に成り下がっているのが残念だ。


『スクランブル』予告編 9月22日(金)公開