シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

禁断のダブル駆動

 オイラのシステムは、プリに2系統のXLR出力端子があるので、J2からFALのメインとフライングモールからTADのサブにと繋げている。出力セレクターは無いから、使う方のアンプに灯を入れる事で切り替えていた。先日、その単純な作業を誤った。

 今日は午後からTADでニアフィールド試聴しようと、アンプを朝から温めていた。しかし歳は取りたくないもの。そんな事はすっかり忘れ、午後になってFALを聴きたくなってしまい、メインのアンプも灯を入れてしまった。そしてそのまま再生と相成った。

 ところがだ。恥ずかしいことに、1時間以上もダブル駆動していて気が付かなかったのである。実は音が変になるどころか、見事に良い音だったのだ。これには我が家のシステムならではの理由がありそうである。

 まず、メインもサブも試聴位置から完全にシンメトリーにセッティングしてあるため、同時に鳴っても音場や音像がほとんど変わらないのだ。しかも、サブのTADはモニター目的なので個性が無い。骨のような音だ。それにFALより能率がかなり低いので、FALの音色を変えること無く融合してしまう。これは、小型スピーカーがサブウーハーを加えて低音を補強するのと似ている。つまり、中域を違和感なく補強するサブミッドレンジとでも言えようか。

 聴いた音もその通りなのだ。1時間以上もアレコレ聴いて、ボーカルやリズムセクションがいつもより音圧高く、濃厚でグイグイ迫ってくる。今日はやけに気持ちいいな~・・と、悦に入ってしまった。そして、ふとフライングモールの電源ランプが点灯しているのに気づき、予期せぬダブル駆動の体感と相成ったわけだ。

 電気的には問題が無い。むしろ、音圧の高まりに比してアンプの負担は少ない。懇意のショップでその話をすると、他にもやっている人がいるらしい。でも邪道と思われるので、積極的に言わないようだ。そういえば、あの寺島靖国御大も小型スピーカー同士をミックスして鳴らしている記事があった。

 これは間違えなければ試す気もなかった事で、偶然の稀な好結果として楽しみたい。

f:id:sima1234:20200921013859j:plain