シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

A&Mの試聴会

 懇意のショップで久しぶりに試聴会が行われた。何年ぶりだろうか。オーディオ専門店とは思えないほど近年は試聴会をしていなかったのだ。
 内容はA&Mの商品群で鳴らすのはB&W800D3である。しかし、秋祭りが多いこの季節はタイミングが悪い。幸い、前日の土曜日はフリー試聴で担当者が流し聴きさせてくれた。
 超アナログプレーヤーZET-3からATC-5のプリを介して2系統のシステムへ。メインはATM-3211という化物モノラル3極管アンプでB&W800D3を駆動、もう一方はATM-300RからA&MのオリジナルスピーカーModel AL-05というフルレンジだ。始めにメインの弩級システムを聴かせてもらう。
 実に優しい音だ。フワリとした質感を持ちながら解像度は高い。輪郭を強調してこないので、大音量でも寝ることができそう。いかにも余裕がある鳴り方と、まだまだ底が知れないレンジの広さを感じる。にしても、用意されたLPのコンディションは良くない。昼時で担当者が休憩中、CDPに繋いで最近耳にするハイレゾCDを聴いてみる。印象は特に変わらず、アニタ・オデイピーキーな録音がまったくトゲのない声だ。これはB&W800シリーズの特徴だろう。刺激的な音は絶対出してこない。
 実はオイラの目的はModel AL-05というフルレンジの方で、新しいサブシステム候補として現実味があるからだ。昼飯後に再び店内へ。すると、客がいなくてModel AL-05の方が鳴らされている。チャンスだ。これは・・本当に10センチ1発なのか?Σ(゚Д゚;) まさに近年最大級の驚きと言っていい。リンダ・ロンシュタットの声が大音量で鳴っているのにまったく崩れず、スカっと抜けていく。全域で厚みがあって、低音の不足感がない。オーソドックスな設計なのに、小型スピーカーの常識を完全に超えている。以前、前身であるAL-03を試聴したときはこんな凄みは無かった。この音はウエスタンの300Bを使ったATM-300Rとのコンビだから生まれる奇跡じゃないだろうか。
 翌日、試聴会は年配者で席が埋まり、デッドになるのを見越してか前日よりボリュームは大きい。すると、印象は一変した。メインのB&W800D3は精気を得たかのように鳴りまくる。それをグイグイ後押しするATM-3211も、本領発揮と言わんばかりのマッシブな低音を叩き出している。それでも大爆音の音圧がまったくウルサク感じない。ちなみにケーブル類は一般的な物や付属品で、小手先のアクセサリーは一切無い。超弩級のシステムは、そんな小細工に一喜一憂しないものなのだ。
 無事終了かと思いきや、最後の最後で前代未聞の笑えるハプニングがあった。原因が分かっても笑い飛ばすアットホームな雰囲気がよい。店長、最近試聴会さぼってたからバチが当たったんだよ〜σ(´┰`)