シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

WE300BでFALを駆動

 懇意のショップでプロジェクタールームがピュア試聴室に改装された。そもそもプロジェクターに興味が無い(映画は好きだが、一般住居でプロジェクターは箪笥の肥やしになり易い。)ので、これは願ったりである。久しぶりに入ってみると、かなり広い空間だった事に関心が湧く。実は懇意のショップはさらに広い部屋も無駄(笑)にしていて、都会では考えられない贅沢な建物なのだ。

 店のブログによると、その試聴室にFAL  SupremeC90EXW が設置され、WEの300Bをプッシュブル で使った管球アンプで鳴らしているというから興味が湧いた。これは試聴させてもらうとしよう。

 来て見るとCDPとプリはアキュで、別にB&W  800D3をP-7500で駆動するラインもあるが、そっちは興味が無い。あくまで、オイラのスピーカーを有名なWE300Bで鳴らす音が聴きたいだけだ。そのアンプは自作品のようだが、素人制作ではなくシッカリしたものである。自宅から耳タコCDを持参しての拝聴である。

 やはりまだセッティングが煮詰まっていない。まだというか、これ以上の事はやらんかもしれない。現状の音は、全域で緩く柔らかい質感である。締まる音像、キレ、奥行きなどはほとんど無い。非常に低音が豊かで、聴きやすさが第一義となっている。本来のFALが持っている特質が表出しておらず、実に勿体ない。階下のFALコーナーは狭い片隅なのでしかたがないが、これだけ贅沢な空間が与えられたのなら、せめて秋葉原のFAL試聴室ぐらいの音に仕上げて欲しいと思う。

 近寄ってみると、スピーカーケーブルはベルデンの8470で、端子にはオリジナルのジャンパー用金メッキ金具をそのまま使っている。足はスペックのメイプルで浮かす程度で、これでは高さが足りない。しばらく聴いていたら、オイラが手を入れたくてムズムズしてきた。

 使いこなしでどうこうできない魅力、つまりWE300Bならではの魅力を知りたかったのだが、どうもよく分からない。気になるのは、このスピーカーとは思えない低音の量感と鳴りっぷりの良さで、関連があるのだろうか。おそらく、このまま他の300Bと差し替えでもしなければ判断できないだろう。