NCFクリアラインをダブルで使って大変満足な音が出ている。刺して直ぐにその優位な効果を実感したが、装着後24時間(これは実動時間であろう)は変化があると思われる。TVの音声を流したりして短縮させた中で、オーディオ試聴する度に音が変わって聴こえるのだ。
装着当初に感じられた逆相成分の弱さは、まったく無くなった。むしろ、クリアにサラウンドして包み込んでくる大変化を魅せる。試聴中に眠くなってウトウトしだしたら、不気味なほどリアルな逆相効果音が背後に聴こえて目が覚めたものだ。
初めはSNの向上からか中高域が大人しくなり、ボリュームを上げたくなったのが、日を追うごとに高域のエネルギー感は増し、大変力強い表現に変貌してきた。それでも雑味は無いので耳障りにならない。それは個性的な音色が付加されたものではないからで、録音によっては細身になったり厚みを増したりと、如実に再現してくれるのだ。ただ、高域のエナジーが上がると、どうしても重低音が寂しくなる。
オイラは耳に聞こえないレベルの超低音に敏感で、フルレンジのFALではオーディオ的な快感の重低音は再生されないと判断している。だからサブウーハーを追加するのも有りだろうが、部屋の制約もある。しかし、限られた条件がある方が趣味人は熱くなるものなのだ。