シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ショートピン その2

 借りてきた2セットのXLR用ショートピンを刺して試聴する。2箇所の空き端子があったので丁度良い。
 一聴して、こりゃ違うと感じた。スピーカーからの音離れがよくなって奥行きがハッキリしている・・ような気がする。抑制的な面が増大するかと思ったがそれは感じない。しかし微妙な違いだ。
 またもや何度も背面に入ってピンの脱着をしては試聴を繰り返す。とにかく自信のある判定をしなければならない。今回借りてきた中古品は、効果があれば買い取るつもりだからだ。
 夕方になって疲れと空腹に観念し、晩酌して寝入る。11時に目が覚め、メインシステムでテストしようと思い立った。これまでサブのTADを使ってきたのは、細かな違いはニアフィールド試聴の方が分かり易かったからだ。ものは試しである。深夜の試聴は久しぶり。いつものボリュームにしなくても大変よく聴こえる。
 ここで驚きの結果が出た。ショートピンを刺すと、明らかに音像の前後左右が明確になる。昼間感じた音離れの良さは本当だった。今更ながら、ウイリアム浩子の録音は凄いと実感。普通なら中央に浮かぶボーカルは拡散気味になる。そうした録音だと聞いていたのだが、かなり実像に近く不動の定位を魅せてくるじゃないか。極めつけは由紀さおり安田祥子のアルバムで、深夜に天国へ行ってしまいそうな超美声だ。その立ち位置がピンの在る無しで明らかに変ってしまうのである。さだまさしが作った「風炎」という曲を良く聴くのだが、ソロで歌っているのに中央よりわずかに左寄りにいるのが不思議だった。これがピンを刺すと中央にくるのだ。理由は分からない。余計な音が左チャンネルに中域を引っ張っているのだろうか。
 3メートルほど離れて聴く高感度なメインシステムだからハッキリ分かったのだろう。今後の試聴方法も検討しなければならない。もちろん外すことは適わず、2セットとも買取である。