シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ハイレゾCD その2

 ハイレゾCDのサンプルを自宅で聴いて俄然興味が出てきた。普通のCDPで再生してもあれだけの違いがあるなら、専用機器でハイレゾCDの実力を聴いてみたい。
 そこで、懇意のショップで確認させてもらった。ハイレゾCD対応マルチメディアプレーヤーは、Cocktail Audio X35というもの。これだけでアンプが内蔵されているレシーバーなのだが、あえてプレーヤーとして使い、アキュの弩級セパレートとB&W800D3で聴く。音源は比較用サンプラー「ジャズ」「クラシック」「邦楽」を使う。
 ところが思ったほど大きな違いを感じない。たしかに低音の締り、音場の広がり、音密度感など向上している。しかしこの弩級システムが優秀すぎて、通常CDの音が予想以上に良く聞こえてしまうのだ。
 そこで、アンプを昔オイラも使っていたマックトンのKT88プッシュブルと、FALのC90シングルをオーダーメイド箱に入れた中古品で聴いてみる。
 ゴージャスな世界からFALらしい自然な風情に変わり、違いが分かり易くなる。それでも自宅で感じたほどの差ではない。正直言って、ハードルを上げて臨んだ事もありガッカリである。店頭ではポンと置いただけの展示スペースであり、長年試行錯誤してきた自宅のシステムと同じレベルで期待してはいけない。
 それにしても、Cocktail Audio X35という機器は30万円近いくせに安っぽい。スロット式のCDの動きが実にぎこちなく、操作感も独独で馴染めない。このハイレゾCDを再生するためのMQAという技術は、大手企業が採用していない。このままでは遠くない先、消えていくことになろう。