シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

試聴会の目的 その2

 前回の予告通り、エアータイトの試聴会へ赴いた。(2023-9-9 試聴会の目的 参照)

 ちょうど12時に到着してしまい、いくらフリー試聴会とはいえ担当者の昼休みに聴くのはマナーが悪い。1時間待ってからいつもの耳タコCDを聴かせてもらった。その構成は予告のとおりで、プリとパワーを自社の弩級真空管アンプにしたもの。ワンシステムの前段機器をCDかアナログか希望で替えるシンプルな演出だ。聴けばなるほど、妙なくせが無く心地よいB&W801D4の音であった。

 オイラはこのアンプのセールスポイントは何か、これは大半スピーカーと部屋の音を聴いているのであって、何がアンプの音なのか分からないと率直に聞いてみた。すると、ありきたりな話をするだけで質問の趣旨をそらした回答。当然、そうであろう。

 後方にアキュの弩級モノアンプがあるが、灯も入れていないしプリも準備していないので、アキュをリファレンスとして比較しろとは言わなかった。しかし、自社のハイエンドアンプの能力を知って欲しいなら、アキュレートなトランジスタアンプの同等品と比べる気概が無くてどうする。

 これでは試聴会じゃない。結局目的は豪華な自社アンプのミテクレを披露しているに過ぎず、展示会である。実際、担当者は大きな展示会にブースを構えた話をされた。試聴会と名を打つなら、どうすれば自社のアンプの音を消費者に伝えられるか考えてもらいたい。

 翌日、こっちの目的を変えてハイエンド機器の音を楽しむことにした。ボリュームを細かく指示すると、持参した耳タコCDが素晴らしいステージを魅せてくれた。