シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

クライナ Helca1 その2

 自宅に2つのHelca1を持ち帰って、どこに使うか考える。先ずは一番変化がありそうなCDPとDAC間のデジタルケーブルにしよう。ここに使っている日本オーディオのDG-7000Aはノンシールドで、木綿の被覆だけという構造なのだ。
 1.5メートルのケーブルに装着するには螺旋の本体を伸ばす必要がある。ところがここで問題発生。DG-7000Aがあまりにもヘナヘナであるため、Helca1の螺旋が戻ろうとするテンションに耐えられないのだ。こんな事態はクライナも予想だにしなかっただろう。仕方ないので、2つのHelca1を連結してケーブルに通し、テンションを掛けないで使ってみた。
 う〜ん・・期待に反して違いが分からない。思うところが無いでもないが、気のせいレベルだ。そそくさと諦め、本命の電源ケーブルに使ってみよう。価格的にもここが相応しい。前段機器(CDP,DAC,外部クロック)をまとめる電源タップと、プリの電源ケーブルの2箇所に付けてみる。
 音質評価の前に言っておく事がある。装着が実に面倒くさい! ( ̄△ ̄)機器にケーブルを付けたままHelca1を装着するのは無理と判断したほうがいい。
 その音質の違いであるが、どうもハッキリしない。低音がクローズアップしたような印象もあるが、やはり有意差を感じないのである。その理由はテスト方法にもあろう。比較には装着に電源を落とさねばならず、しかも時間が掛かる。微妙な違いはほとんど判別不可能だ。このまま装着してしばらく聴き込み、脱着時に比較してみよう。その方が分かりやすそうだ。
 つ〜わけで、しばらく他のソフトで聴き込んでいると、これまでにない違いが感じられてきた。テストCDのガムランがサラウンドのように左右へ音が広がるのだ。逆相かと見紛うほどである。そして、あらゆる耳タコ試聴盤が全て大人しいのである。音像が人の唇ほどに小さく、ボリュームを上げても迫るものがない。
 もしやと勘繰ってきたところで、ついに外して聴いてみる。すると、音楽がグンっと大きくなり一気に安ど感が訪れた。たしかにガムランは左右に広がらず、音像は大きくなる。しかし音抜けはいい。そうか、やりすぎだったのだ。                     〜つづく〜