シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

日本オーディオ/稀有なケーブル

 CDP、クロック、DACと、前段機器の電源ケーブルは、全て日本オーディオ製で通している。
 外部クロックには、このメーカーが電源ケーブルを開発し始めた頃の初期テスト品を使っていた。ここを何度か変えてみたけど、妙な色が付いてダメなのである。しかし今回は、同メーカーのグレードアップなので勝算があった。機器背面に置かれた、特注の鋳鉄製タップに3本のジョデリカが刺さり、そこから無地の綿麻シースがふわりと生えている様は、他では見られない光景だ。
 このメーカーのケーブルは高純度導体にシリコンと無染色天然素材を使い、無メッキ純銅を接点に据えることで、癖や色付けを無くしてひたすらピュア&高鮮度を追及している。そのためには、見栄えは問題にしない。売れるための無駄な高級感を捨てたのだ。また、取説には乾燥する冬場は音が悪くなると公言していて正直である。
 耳タコ試聴ディスクで、瞬時にその違いが分かった。このメーカーらしく高鮮度で、良い意味でスリムに変身だ。
テスト環境音、ジャズ、クラシック、懐メロ、ヘビメタと聴き通してハッキリ分かるのは、不要な膨らみがシェイプして微動だにしない中央音像が現われること。真ん中にスピーカーがあるとしか思えない高精度で高密度なボーカルだ。クラシックは完全にスピーカーの存在が消えて後方に音場展開する。まあ、これまでもそんな事を書いたことはある。そのレベルが違うのだ。それでいて温度感は下がらず、背景が静かなので各ディスクの試聴音量をさらに上げたくなってきた。注目は、ヘビメタのノイジーなエレキがメインシステムでも気持ちよく聴けるようになったこと。より一層、前段機器に妙な癖や個性的な演出が消え失せた結果かと思う。確信犯的な音質アップに満足している。

日本オーディオのケーブルは、下取り改造して現行品レベルにバージョンアップすることも可能だ。