シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

スパイラル エキサイター その2

 どうせ買ったのだから、試聴にいそぐ必要はない。しかしコイツは装着に時間が掛かる。しかも電源ケーブルで比較するとなれば、一旦電源を落とさねばならない。となると、もはや微妙な違いなんて判りゃしない。

 聴感の記憶というのは、あっという間に薄れてしまうのだ。気のせいレベルの違いを判断するには、20秒以内の試聴曲を使って間を置かず速攻で比較しなければ分からない。したがって、スパイラルエキサイターは相当な違いを生まなければ有意差無しとなるだろう。よって前日に耳タコCDを予習しておき、準備して翌日の同時刻に試聴した。

 結果を言えば、その効果は感じることができた。2~3曲の試聴曲では確信が持てないが、20曲ほど耳タコ試聴すること1時間、やっと確信が持てた。本品はケーブルを強くダンピングしているので、粗さが削られて静かな落ち着きを魅せるかと思いきや、逆にパワフルになって迫ってくるのだ。特に、中低音の積極性は目を見張る。ボーカルの密度感も明らかにアップした。高域の繊細な分離も良好、全域で余計なノイズが抑えられているのが分かる。それは、五月蠅くなるギリギリの試聴曲が余裕を持って再生されることで確信した。こうした場合、音像は絞り込まれて奥行き感重視の方向になるものなのだが、抑制的な方向にシフトしないのが不思議だ。

 金子式ブチル巻き対策ケーブルとは、まったく傾向が異なることに感心する。先入観をみごとに覆してしまった。後で気が付いたのだが、エキサイターというネーミングは的を得たものだ。

 DAC~プリ間のRCAケーブルにも試してみたいが、今で満足してしまうと再びあの面倒な作業をし直す気になれないところである。

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