シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バッド・バディ! 私と彼の暗殺デート

邦題からしてマジメな作品ではないのを示唆している。
ドクロ島のキングコングと同様、本作も特に観たいと思ってレンタルしたわけではない。ゴースト・イン・ザ・シェルが全部借りられていて、しょうがなく何か選んだものだ。
でも、結構面白かったのである。コメディかと言えば、そんな臭みは無い。ただ、おバカで憎めない女と能天気なスーパーヒットマンのコンビが実に楽しい。
殺し屋やスパイとその彼女のバディ・ムービーはよくある。それらはビッグネームのスター2人がコメディを演じることで集客していた。しかし本作は、出演者が皆結構マイナーだ。これがむしろ作品を魅力的にしている気がする。主演のサム・ロックウェルなんて、悪役が多いので大変新鮮に感じた。ヒロインのアナ・ケンドリックは正直言って知らなかったが、絶妙な顔付きだ。ブスでもないがとびきり美人でもない。真っ白な出っ歯がこのキャラに合っている。
悪党との格闘や銃撃戦も実にのほほんとしていて、緊張感はまったくない。とにかくこのバカップルの会話が実に愉快だ。見事に現代風というか、悩まずに素直な感情がポンポン応酬する様がとても小気味よい。つい笑ってしまうB級のカテゴリーとして実に個性的な魅力を放った作品だ。