シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アルマゲドン

 先日、再放送された。何度観たことだろうか。
 本作はまさにエンターティメントのお手本である。全てが豪華賢覧、笑いと感動、アクション、壮大なスケール、何もかも詰まったオモチャの缶詰だ。缶の蓋を開けた途端、湧き出す見せ場の雨あられに観客は酔っていればいい。
 俳優も、当時だから集められた顔ぶれで、本作以降有名になった者も多い。最近ベン・アフレックが渋いバットマンを演じているが、あの頃はブルース・ウィリスと親子ほどの違いがあったんだと再認識した。今回見直して、NASA総指揮官を演じたビリー・ボブ・ソートンが、かなり重要な脇を巧く演じているのに感慨を受けた。観終わってとても良い印象が残る。
 しかしやはり地上波放映はカットがひどすぎる。地上波の再放送を観る関心は、ノーカットとの違いに違和感がどれほどあるかだ。長時間の作品を、無理に2時間枠に収めても普通に見れる場合は、大した作品じゃない証拠だろう。本作は違和感大有りである。中でも、三の線を演じるスティーヴ・ブシェミが、突然ガムテーブぐるぐる巻きで椅子に固められて出てくるシーン。彼が錯乱して取り押さえられるシーンが丸ごとカットされている。下手すぎる編集だ。なのに、ストーリーと関係ない松田聖子がエキストラで登場するシーンはしっかり放映している。
 当時、半年前に劇場公開されたディープインパクトを観に行った。女性監督らしい感性で仕上げたディザスタームービーで、いたく感動した。同じ隕石衝突モノとの触れ込みで、アルマゲドンが宣伝されても観に行く気が起きなかったものだ。今思えば、本作を劇場の大画面で観たかった気がする。