シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アウトバーン

 本来なら、A級になっていいはずのカーアクション映画。
 ジョエル・シルバーが製作に入り、膨大なスタッフを配して役者も豪華。ベン・キングスレーとアンソニーホプキンスの迫力は満点。ヒロインにSWローグ・ワンのフェシリティ・ジョーンズを起用。やっぱり可愛い。難点は主役のニコラス・ホルトで、目下売出し中のようだが気色の悪い顔ツキだ。X−MENでビーストあたりをやっていればよろしい。
 内容は薄く、アクションも大したことはない。もっと派手にやろうとは思わなかったのだろうか。ただ、カメラワークが新鮮であった。
 こうなると、妙に脇役の重鎮2人に目を奪われてしまう。主役が一番地味で印象が浅いから仕方がない。オーソドックスな構成と展開に乗せてしまうと魅力が出ないならば、このプロットのままベン・キングスレーを主役にするとか、主役とヒロインを入れ替えてしまった方がいい。大変面白い作品になったと思う。
 ニコラスはダメだ。伊藤博文みたいな髭を生やした寡黙な悪人や、律儀なトラックの運び屋より存在感が無い。一番いらなかった存在である。