シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ニコラス・ケイジのドリームランド

 2021年公開のファンタスティックな低予算映画として、ニコラス・ケイジが2本の作品に主演している。それが、「プリズナーズ・オブ・ゴーストランド」と「ウィリーズ・ワンダーランド」だ。

 前者は、B級ファンタジーアクション作品で、園子温監督のハリウッドデビュー作だ。共演としてソフィア・プテラがヒロインを演じ、現代忍者のTAKが敵の侍を演じている。話は、時代劇と西部劇、現代劇が入り混じったドリームワールドで展開する奴隷解放の王道アクションだ。しかしとてもシュールな世界観で、終始演劇調のセリフ回しが独特だ。ミュージカルやコメディの要素もあって、タランティーノ風なゲテモノ感もある。字幕版でも半分以上日本語ではないだろうか。そんなカオスの中心でニコラスがガンツみたいなジャンプスーツで戦うという、まさに酒のツマミの大珍味と言えよう。

 後者はC級アクションホラーの体であるけど、明らかにコメディだと断言できるほど笑わせてくれた。主演のニコラスは一言もセリフが無い。なのにその存在感が抜群にユニークで、カッコイイ。そんな彼が密室で掃除をしながら襲い来る敵をボコにしていく。その敵が可愛いアトラクション・キャラのロボットというのが笑える。共に戦うヒロインがピンチになろうとも、休憩時間になると戦いを止めてしまう。実に面白いヒーローだ。これはまさにニコラス・ケイジでなければダメ!というほど嵌っている。久々に面白いものを魅せてもらった。

 2本とも、今のニコラス・ケイジを存分に味わえるオススメだ。


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