シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ブラッド・ファーザー

 2016年製作のB級アクション作品。米国の下層階級ノワールとでもいう世界観にドップリ嵌まるにはいい。
 主演はメル・ギブソン、敵は「ローグ・ワン」で色男を演じたディエゴ・ルナである。素行不良で嫌われ者のメル・ギブソンは悪役ばかりであったが、本作では逆である。そこに惹かれて観たくなったのだ。
 これは「ローガン」と同じである。もちろん、ミュータントは出てこないが、同じジャンルと言っていい。このパターンは感動的にまとめやすいし、共感を得やすい。単純なストーリーで主役とヒロインを際立たせる手法も同じで、クライマックスもすぐに読める。でもそれが失望感にならない。いわゆる定番なのだ。
 しかし、こんなオヤジをかっこよく描いてしまうと、そんな人生に憧れてしまうバカが増えやしまいか。
 久々に見たメル・ギブソンの主演はこのくらいのB級品で光るのがいい。性格に問題があろうが、監督として見事な大作を仕上げる才能を持っているので、映画界に居座るアウトローの強烈な一発を期待したい。