シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

デッドプール

「ローガン」が所詮漫画の世界のくせに背伸びした作風にしたのが面白くなく、同じR-15指定の正反対なマーベル作品を借りてきた。
 デッドプールを演じるライアン・レイノルズは、同じ役でX-MENゼロに登場している。あの序盤で斬鉄剣を振るう石川五右衛門モドキだ。しかしどうも本作は関係ない設定のようで、同じ世界観にありながらそれは気に入らない。
 ヒロインにモリーナ・バッカリンが登場。女王様以外の彼女はどうもシックリこない。それでもガーターベルトはバッチリきまっている。そして、ジーナ・カラーノがやっと彼女らしい役で登場してくれた。彼女は女であることを忘れた方がいい味になる。
 さて、本作のふざけ過ぎな内容は当初臭みが強くてまったく笑えなかった。「キックアス」の二番煎じに感じてしまうのもマイナスだ。それでも慣れてくるもので、自虐的ギャグやアクション映画の引用が結構面白い。(緑のコスチュームはやめてくれ!等、確信犯的。)クライマックスの描写からエンドロールの音楽選曲まで、この監督は大人ギャグのセンスがあると最終的には認めてしまった。
 この作品を観るターゲットは、年齢的にも性格的にもまさにオイラのような人間なんだろう。残念ながら日本人には掴めないユーモアのニュアンスも多い。言葉で仕掛けて笑わせるコメディは久しぶりだ。「キックアス」の衝撃が無かったならば拍手したところである。