シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

X-MEN: アポカリプス

 X-MENのシリーズで8作目に当たる新作で、ファースト・ジェネレーションからの3部作完結版と言えそうだ。一見、バットマンシリーズと似たパターンであるが、実は話が連続しているのがこのシリーズの面白さである。
 前作のフューチャー&パストで過去を変えてしまったので、その後を描いた本作は現代を舞台とした初めの3部作とは繋がらない。だから、同じキャラの若かりし姿が登場しても以前の表現とマッチさせる必要はない。なのに何故、チャールズの頭がハゲたのか、ストームの髪が白くなったのかと、前3部作に合わせる必要もないと思う。
 重箱を隅を突っつくつもりはないが、素朴にチャールズやマグニートーに対して、ジーン、スコット、ストームらのメンバーの年齢が近すぎないか。彼らはまだ子供だったはずである。
 ウルバリンは結局ストライカーの手に落ちるわけか。前作でせっかくミスティークが救ってあげたラストシーンは何だったのか。やれやれ・・
 前半にエリックの家族が殺され、人間のエゴに復讐せんと敵に加担する流れはいい。しかし、すぐに彼の隠し子が判明するのはいかがなものか。こういったエンタメの詰めの甘さをこの監督は確信犯でやっているようで、中休みのシーンで仲間がSWのジェダイの復讐を観て、「3作目はいつもダメだ。」と吐き捨てる自虐的シーンがある。さすがに笑ったワイ。
 今回、敵が結構魅力的でアポカリプスをオスカー・アイザックが演じている。この役者は自分を消し去る技に長けている。大注目だ。だから最後まで松平健にしか見えなかった。(^^)
 そして、鞭を振る女王様がいい。実にいい尻だ。最後まで彼女は死なずに逃げ延びた。ブライアン監督、あんたはエライ!次回はもっとセクシーに魅せてくれるだろう。
 結果的に、この新3部作はミスティークのための作品だった。彼女がX-MENのリーダーになっていく話だ。これじゃハンガーゲームのカットニスではないか。こんなミスティークにしてしまったジェニファー・ローレンスには責任を取って、以後もこの役を降りないでもらいたいものだ。